メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019

メンテナンスと国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)に焦点を絞った総合展示会「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019」が2019年7月24〜26日、東京ビッグサイトで開催された。インフラ検査・維持管理をはじめ、建設資材、防災・減災、i-Construction、労働安全衛生など、各分野における最先端の資機材やサービスが集結した展示会場の総力取材をレポートで振り返る。

Top Story

メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

フジタは、i-Constructionの加速に伴い、建設現場のニーズに合った完全自動運用型ドローンや全工程をIoTで見える化するICT土工の導入と検証を進めている。

(2019年9月5日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

建設機械との接触事故は、高所からの「墜落・転落」、「土砂崩落」と並び、建設業の3大災害に挙がるほど多発している。福井県に本社を置く、エウレカは、建設現場の安全性を向上させる視認支援装置を海外から持ち込み、販売代理店となって国内の市場に多数、提供している。

(2019年8月30日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

ここ最近、人間の肉眼と似たような機能をAIで代替する「インテリジェントカメラ」が、建設現場でも危険予知や現場管理の目的で導入される機会が増えてきている。レグラスが提供している製品は、カメラ上でエッジ処理を行うため、PC、クラウド、GPUが不要で、現場に合わせて2眼/4眼タイプを選択することができる。

(2019年8月20日)

会場セミナーReport

メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

富士テクニカルリサーチ は、点群情報の取得や加工作業を後押しする製品として、3次元レーザー計測データCAD化ソフトウェア「Galaxy-Eye」とハンディスキャナー「F6 SMART」の提案を強めている。

(2019年9月10日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

全国解体工事業団体連合会は、解体工法の歴史やさまざまな工法を用いたコンクリート解体の実証試験の普及に努めている。

(2019年8月8日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

名古屋工業大学 名誉教授の山本幸司氏は、建設ICTに関する国土交通省や中部地方整備局の取り組みを紹介し、建設ICTの有用性を普及している。

(2019年8月19日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

道路、トンネル、橋などの社会インフラは老朽化が加速しており、対応が急務とされている。京都大学名誉教授の大西有三氏は問題解決の有効策となる点検・管理システムの認知拡大を進めている。

(2019年8月9日)

「インフラメンテナンス」関連の注目ブース

メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

三井E&Sマシナリーは、路面性状と道路内部の空洞を同時に調べられる特殊車両を販売展開している。

(2019年8月13日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

古河電工は、AIを活用してドライブレコーダーで撮影した映像から、道路上の道路標識や照明などを判定し、施設台帳を自動で作成して、そのデータを基にARで現場点検を行うシステムを2019年度内の提供開始を目指して開発を進めている。これまでに日光市で試験導入したところ、作業時間が10分の1以下に短縮されたという。

(2019年8月8日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

ネクスコ東日本エンジニアリングは、コンクリート構造物の打音点検を通行車両の騒音やトンネル内の反響音がある環境下でも、クリアに聞こえるようにするシステムの開発を進めている。

(2019年8月19日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

サンリツオートメイションは、インフラ点検の救世主と位置付けるモジュラー型オールインワン調査点検ロボットシステムの開発を東京都立産業技術研究センターと共同で進めている。このロボット1台さえあれば、狭小空間の調査はもちろん、データの蓄積、レポートの作成まで、一気通貫で容易に行うことができるという。

(2019年8月1日)

各ブースWatch

メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

北陽電機製の屋外に対応した2次元側域センサー「URM-40LC-EW」が、Haloworldが開発を進める3D点群データモデリングシステム「Be THERE」に採用された。

(2019年8月1日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

ベイビックは、建設現場と事務所や管理本部をつなぐ、フルワイヤレスのテレビ電話「テレビdeワン-FielderCAM」を本格展開する。

(2019年8月2日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

FAROは、建設業界の生産性向上を目的に、現場の図面情報の取集をサポートするソリューションを開発した。

(2019年7月29日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

建設用の振動応用技術機械を製造・販売しているエクセンは、建設現場の資材運搬や重量物の移動で省力化をもたらすバッテリートラックの販売に注力している。バッテリートラックを導入することで、運搬時のケガや事故の危険性は無くなり、省人化ももたらされる。

(2019年8月20日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

OKIは、自社のマルチホップ無線を活用して、高速道路の工事で車線規制をする際に危険を知らせるシステムを開発した。

(2019年8月6日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:

IMVは、ワイヤレス計測ユニットや無線中継機、ゲートウェイ、クラウドサーバを用いた地震発生後の建造物の状態を可視化するシステムを開発した。

(2019年8月2日)

前回開催などの関連記事

電子ブックレット:

ウェブサイトに掲載した特集記事を、印刷しても読みやすいPDF形式の「電子ブックレット」に編集しました。会員の皆さまに無料でダウンロードしていただけます。今回紹介するのは、2018年夏に東京ビッグサイトで開催された「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018」会場レポートの総まとめです。

(2019年1月11日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

フジタは、バックホウなどの建設重機を遠隔操作できる装置「ロボQS」を開発。汎用の油圧ショベルに現場で装着できる遠隔操作装置で、災害時の土砂崩れなど、人の立ち入りが危険視される現場で威力を発揮する。2018年7月18〜20日に東京ビッグサイトで開催されたメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018内の「i-Construction推進展2018」で、土工の建設現場をVR化して、実演デモを行った。

(2018年7月27日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンは、一眼レフカメラを用いたAIによるひび割れ検知やドローン点検の開発に注力している。2018年7月18〜20日に東京ビッグサイトで開催された「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018」内の「第10回インフラ検査・維持管理展」で、インフラ構造物の点検ソリューションを提案した。

(2018年8月6日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

デンソーは、新型産業用ドローン(UAV)による測量・橋梁(きょうりょう)点検システムの提供を2018年秋から開始する。2018年7月18〜20日に東京ビッグサイトで開催されたメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018内の「第10回インフラ検査・維持管理展」で実機を初公開した。

(2018年7月26日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

DJI JAPANとトプコンは、地上に標定点の設置が不要となる測量システム「TSトラッキングUAS」に対応したドローン機体を発売した。2018年7月18〜20日に東京ビッグサイトで開催された「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018 第2回i-Construction推進展」で実機が披露された。

(2018年7月20日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

大和ハウス工業は床下などの狭い場所に潜り込んで点検するロボット「moogle evo(モーグル エヴォ)」を開発し、2018年7月18〜20日に東京ビッグサイトで開催されたメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018内の「インフラ検査・維持管理展2018」で実機デモンストレーションを行った。

(2018年7月24日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

パナソニックがインフラ点検事業でいち早く展開している「水中ROV点検サービス」は、今秋にも新機能を追加し、リアルタイムでダム水中の点検動画を鮮明化して、損傷箇所の把握を当日その場で目視可能にする。2018年7月18日〜20日に東京ビッグサイトで開催された「インフラ検査・維持管理展」で明らかにした。

(2018年7月30日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

古河産業は、各自治体が対応を急ぐ、道路標識や街路灯といった「小規模附属物」の点検を効率化し、現場での一括処理も実現したタブレット端末向けアプリの販売をスタートする。同製品は、2018年7月18日〜20日に東京ビッグサイトで行われたメンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018内の「第10回インフラ検査・維持管理展」にて披露された。

(2018年7月27日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

日立建機と日立ソリューションズは、スマートフォンの動画撮影などを活用し、土木工事で発生する土の体積(土量)を簡単かつ定量的に把握することができるサービスを共同で開発し、2018年10月から提供を開始する。

(2018年8月23日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

スリーエム ジャパンは、電力会社のトランスなどの地上機器を装飾する「3M地上用機器ラッピングシステム」に再剥離機能を新たに追加した。同システムは既に全国で250基以上の導入実績がある。2018年7月18〜21日に東京ビッグサイトで開催された「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018 無電柱化推進展2018」で、ラッピングデモを行った。

(2018年7月23日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

無電柱化の足かせとなっている埋設スペースと膨大な工事費用。これらの解決策として、ケーブル保護管のトップメーカーである古河電気工業が、地中の多条配管をコンパクトにする新製品「角型エフレックス」の本格的な販売を開始した。

(2018年8月9日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018:

西松建設と八潮建材工業が2017年に共同開発した軽量鉄骨間仕切壁「マシッブウォール工法」は、発売から約1年で全国13物件に採用されるなど適用拡大が進む。2018年7月24〜26日に東京ビッグサイトで開催された「事前防災・減災対策推進展2018」では、ブース壁面に同工法で使用するマシッブスタッドを埋込・切断した断面を来場者に見せながら、その剛性と耐力を実現する仕組みについて解説した。

(2018年8月21日)
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019