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» 2019年09月05日 06時19分 公開

メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019:フジタが挑む最新ICT土工、初適用した全自動ドローンシステムやIoT全工程見える化など (1/3)

フジタは、i-Constructionの加速に伴い、建設現場のニーズに合った完全自動運用型ドローンや全工程をIoTで見える化するICT土工の導入と検証を進めている。

[石原忍,BUILT]

 フジタは、「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019」(会期:2019年7月24〜26日、東京ビッグサイト)内のi-Construction推進展2019で、最新のドローン測量やIoT重機土工の「全工程見える化」など、同社が考える最先端のi-Constructionを披露した。

GNSS搭載のAEROBOマーカーでドローン測量の時間短縮

 フジタが実用化を目指すドローン技術は、出来形測量の時間短縮を目的にした「Daily Drone(デイリードローン)」と、現場での警備/監視/仮設点検を省人化する全自動運用型ドローンシステム「SENSYN DRONE HUB(センシンドローンハブ)」の2つ。

 Daily Droneは、機体にDJI製「Phantom 4 Advanced」と、GNSSを搭載したエアロセンスの対空標識「AEROBO(エアロボ)マーカー」、点群処理のSfMソフトウェア「Pix4Dmapper」を独自に策定した基準の下で、測量することにより、標定点計測から、フライト、3次元解析までに掛かる時間を従来方法の3分の1、9時間から3時間にまで短縮する。これまでに、山梨県の722メートルの総延長工事、新潟県のダム工事、大和ハウス工業の造成工事など、10カ所の現場で導入実績がある。

「Daily Drone」のVR体験。一番左が「AEROBOマーカー」
「Phantom 4 Advanced」

 Daily Droneをさらに進化させたのが「Daily Drone RTK」で、使用する機体をRTK(リアルタイム・キネマティック)が搭載されたDJI製「Phantom 4 RTK」にバージョンアップ。標定点が無くても高い精度で写真を撮影した位置を特定できるRTKの利点を生かし、これまで地上で必要だった複数の標定点の設置作業が要らなくなり、Daily Drone以上に測量作業の効率化が見込める。

 現状では、NEXCO西日本のトンネル工事など、3つの現場で検証を行い、その結果、5ヘクタールなら、AEROBOマーカーを2カ所に置くだけで、±5センチの精度を確保できることが確認された他、150メートルの長大法面でも、地形追従のバラツキが起きないことが証明されている。

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