2025年1月に埼玉県八潮市で発生した道路の陥没事故をきっかけに、インフラの老朽化問題が高い関心を集めました。国土交通省の調査によると、2025年9月時点で、1年以内に対策が必要とされた下水道管路の延長は約75キロで、7カ所で空洞が発見されました。人手不足が深刻化する中、国交省では施設管理の在り方を見直すため、画像認識AIやドローン、四足歩行ロボット、非破壊地盤探査などのデジタル技術の導入を積極的に後押ししています。
閲覧ランキングの5位には、土木管理総合試験所が提案する新たなインフラ点検ソリューションを取り上げた記事がランクインしました。地中レーダーを搭載した高速移動型の調査車両「Road Scan Vehicle(ロード スキャン ビークル)」を活用し、路面下空洞探査と路面性状調査を同時に行うことで、1度の測定だけで両方の調査が完了します。
2025年、特に注目を集めたトピックが「大阪・関西万博」です。2025年4月13日から10月13日までの会期中、多くの人が足を運び、一般来場者数は約2558万人に達しました。
BUILTの閲覧ランキングでは、3位に「日本政府パビリオン「日本館」を見学! 佐藤オオキ氏と日建設計が循環社会の未来を具現化」、6位に「ガンダム万博“大地に立つ”!? 乃村工藝社が手掛けた等身大像と、パビリオンを通じて描く未来」がランクインしました。
日本政府のパビリオン「日本館」は「日本型循環社会」をテーマに、総合プロデュースを建築家の佐藤オオキ氏が担当、基本設計と実施設計を日建設計が手掛け、円環状の構造体で“いのちのリレー”を表現しました。
建築から展示内容に至るまで循環型社会のビジョンを体現し、ゴミをエネルギーと水に変えるバイオガスプラントなども設置。「宇宙の神秘に触れる」特別展示として、火星から飛来したと考えられる隕石も披露されました。記事では展示内容を多数の写真とともに紹介しています。
バンダイナムコホールディングスが出展した「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」では、入り口に高さ17メートル級の実物大ガンダム像を設置。内部ではガンダムシリーズが描いてきた「宇宙での暮らし」や「まだ実現していない科学技術」を未来の可能性ととらえることをコンセプトとした新作映像と、パビリオンのアトラクション演出が来場者を楽しませました。パビリオン施設の建設は前田建設工業、パビリオンの内装工事やガンダム像の施工は乃村工藝社がそれぞれ担当しました。
大阪・関西万博を建築意匠の視点で捉え、海外パビリオンを中心にEXPO会場の見どころを写真で紹介したブックレットも、この機会にぜひご覧ください。
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