日立建機と福留開発は、リアルタイムデジタルツイン基盤を活用し、20トンクラス油圧ショベル「ZX200A-7」による掘削作業を遠隔で実施する実証試験を開始した。
日立建機と福留開発は2026年5月28日、高知県土佐市で福留開発が施工する「仁淀川用石地区河道掘削工事」において、施工現場の状況をリアルタイムに仮想空間上で再現する「リアルタイムデジタルツイン基盤」を活用した遠隔施工の共同実証試験を開始すると発表した。実証期間は2026年6月1日から7月31日までを予定している。
今回使用する日立建機が開発したリアルタイムデジタルツイン基盤は、施工現場の3D地形、建設機械/車両/作業員の位置情報、カメラ映像などのデータをリアルタイムで収集、統合し、仮想空間上に3Dで再現するプラットフォーム。遠隔施工や施工管理、現場状況の把握を単一のユーザーインタフェース上で一体的に行える点が特徴だ。
実証ではデジタルツイン基盤を活用し、20トンクラスの油圧ショベル「ZX200A-7」による掘削作業を遠隔を実施。遠隔から現場状況を俯瞰的に把握しながら施工を行い、安全性と生産性への効果を検証する。
また、施工現場を直接目視できる状態での遠隔施工、カメラ映像を活用した遠隔施工、デジタルツイン基盤を活用した遠隔施工の3条件を比較し、有効性を評価する。デジタルツイン基盤で可視化した施工現場の情報は、遠隔操作を行うオペレーターや遠隔地の管理者と共有できる。遠隔地間の情報共有による意思決定への影響についても検証する。
日立建機はデジタルツイン基盤の提供や油圧ショベルのレンタル、全体統括を担い、福留開発は遠隔施工における安全性と生産性の評価/検証を担当する。
この他、アプトポッドが高速IoTプラットフォーム「intdash」を基盤としたデータ収集用クラウドシステムと作業員が使用する端末のユーザーインタフェース、ベクトロジーが建設機械周辺を可視化するパノラマビジョンシステム「Accuvision」、ユニキャストがLiDARから取得したデータを基に施工現場の地形を3Dデータ化するソフトウェアを提供する。
日立建機と福留開発は、実証を通じて得られた知見を基に遠隔施工の高度化を推進する。
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