北海道札幌市と恵庭市に、三井ホームグループ初となる木造交番5棟が完成した。構造体にCLTを採用し、工場で組み立てた箱型ユニット工法を用いることで、高い安全性を確保しながら移築/移転の場合の再利用も容易とした。地元建材の積極的な利用や地元企業との連携にも取り組んだ。
三井ホームは2026年6月29日、地域事業会社である三井ホーム北海道が、木造交番を道内5カ所(札幌市内4カ所、恵庭市1カ所)に完成させたと発表した。
構造体には高い強度と剛性を有する国産スギ材のCLT (直交集成板)を採用。主要構造部を事前に工場で組み立てる箱型ユニット化することで、高い安全性を確保するとともに、移築や移転が必要となった場合にも再利用しやすくした。また、地元建材の積極活用や地元企業との連携などを通して地域社会の活性化にも寄与している。
発注者は警察共済組合北海道支部で、設計管理/施工は三井ホーム北海道。2025年12月に着工し、2026年5月までに全棟が竣工した。元町交番と麻生交番は2階建て、その他は平屋建て。
地元建材を積極的に活用し、下地材に北海道産トドマツ、構造用合板や構造用LVL(単板積層材)に北海道産カラマツ、カウンターや机などの造作家具には北海道産シラカバを使用。各交番の外観にはシラカバ調のアクセントルーバーをあしらった。構造体施工は地元工務店の西條産業が担うなど、設計・施工、品質管理で道内企業と連携した。
また、寒冷多雪地の北海道で冬期間の最低室温をおおむね15℃以上に保つため、外壁に外断熱工法、窓には3層断熱ガラスを使用した樹脂サッシを導入し、高い断熱性能を実現した。この他、熱交換換気扇や高効率エアコン、LED照明、節湯型エコハンドル仕様の水栓などを採用し、省エネ性能を高めている。なお5棟を合計した炭素貯蔵量は82トン-CO2で、スギの木(50年生)99本分に相当するという。
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