運転中のドライバーが地震や津波の警報を見逃す事態を防ぐため、アークノハラが新技術を開発した。気象庁のデータを活用し、道路沿線のLED表示機へ公式情報を直接表示するシステムだ。既存設備に後付けも可能で、道路の防災機能を向上する。
交通標識やインフラ関連事業を展開するアークノハラは、地震や津波といった重大な災害情報を道路沿線のLED表示機へタイムリーに表示する新たなシステムと装置を開発したと発表した。
運転中のドライバーは、スマートフォンやラジオでの情報の即時把握が難しい。そのため、命に関わる重要な警報や注意報を見逃してしまう危険性が以前から指摘されていた。アークノハラはこうした道路空間特有の「情報伝達の課題」に着目し、道路が担うべき防災機能を強力に補完する技術として本システムを開発した。
システムの最大の特徴は、気象庁が公開している「防災情報XMLフォーマット」のデータを直接取得している点にある。
そのため、地震発生情報や津波の警報/注意報をはじめ、大雨、洪水、波浪、雷、竜巻など、多岐にわたる気象アラートに対応。こうした情報が発表された際、あらかじめ定義されたルールに基づき、路側のLED表示機へ即座に警告を映し出す仕組みだ。表示するテキストや内容は気象庁の発表を一切改変せず、公的な防災情報の持つ「信頼性」と「中立性」を保つように設計している。
アークノハラはこれまでも、遠隔監視や操作が可能なLED表示機、冠水通報装置、遮断機などを多数、建設市場に供給してきた。今回の新システムは、製品で培った通信制御技術を高度に応用している。
既に設置済みのLED表示機でも、通信ユニットの増設や追加改造で導入できる場合があるという。大掛かりな新設工事なしで、地域の防災力を底上げできる可能性を秘めている。
今後は、地方自治体や道路管理者から直接フィードバックを集め、道路防災の有効性や表示方法の妥当性を検証しながら、本格的な社会実装に向けた検討を加速させる。
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