鴻池組は大阪市に、建設用ロボットの実証実験を行うテストフィールドを開設した。最新技術の実証を通して建設現場に最適な機能の開発を推進する。
鴻池組は2024年8月27日、最先端技術の実証実験を行うテストフィールド「鴻池組ロボットパーク」を、大阪府大阪市に開設したと発表した。建設業界が直面する深刻な人手不足の解決策としてロボット技術に着目し、最新技術の実証を通して、建設現場に最適な機能の開発を推進する。
鴻池組ロボットパークの実験場では、コンクリート、砕石、アスファルトなど多様な路面でのロボットの性能検証を行う。また、急傾斜や階段など厳しい条件下での動作確認や、災害現場を想定したがれき環境における緊急時の対応力強化も図る。
鴻池組は新施設をオープンイノベーションの場と位置付け、建設現場で「人間にしかできない仕事」と「ロボットが得意な作業」を明確化し、両者が協働する新たな建設スタイルの確立を目指す。
今後は、ロボットメーカーや専門技術を持つ協力会社と連携し、共同開発や実証実験を積極的に推進することで、長時間稼働や複雑な現場条件への対応など実用化に向けた諸課題を解決していく。
2024年8月23日には、開設記念のイベントを開催した。建ロボテックやポケット・クエリーズの協力のもと、スロープや不整地を自在に移動する四足歩行ロボットや、熟練工の技を再現する鉄筋結束ロボット「トモロボ」、Doogのメカロンをベースとした「運搬トモロボDOG」のデモンストレーションを行った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.