クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは、茨城県つくば市で地上4階建て延べ8万平方メートルの物流施設の新設を計画している。
グローバル不動産総合サービス会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は2023年8月1日、茨城県つくば市で物流施設「LF谷田部」の着工を発表した。鴻池組の設計・施工で2025年1月の竣工を目指す。
グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメントは、谷田部ファシリティ特定目的会社を通じて2022年10月に開発用地を取得し、2023年7月25日に起工式を執り行った。
LF谷田部は、約3.6万平方メートルの敷地に、地上4階建てのスロープを備えたマルチテナント型物流施設として建設。柱スパンは間口11×奥行き10メートル、倉庫の梁(はり)下有効高さ5.5メートル、床荷重1.5トン/平方メートルを確保し、荷物用エレベーター6基、垂直搬送機12基を実装する。
テナント倉庫区画は1階と4階、2階と3階の2層使いとし、施設全体で最大6テナントが入居可能となっている。普通車駐車場約160台とトラック待機場7台を確保し、倉庫空調の全館設置に対応する電気容量を備えるなど、テナントのさまざまなニーズに柔軟に対応する。
また、建物内にはカフェテリアや売店などを設置し、施設内で働く方々やドライバーにも配慮した快適な空間を提供する。
対象地は、つくばエクスプレス「みどりの」駅から約2キロに位置し、通勤利便性に優れている。また、常磐道「谷田部」インターチェンジから約6キロ、常磐道「谷和原」インターチェンジから約10キロ、圏央道「つくば中央」インターチェンジから約7キロに位置する。茨城県内への地域配送、常磐道や圏央道を利用することで、都心方面や関東圏全域への広域配送の利便性が高い立地。今後、常磐道「(仮称)つくばみらい」スマートインターチェンジ、圏央道「(仮称)つくば」スマートインターチェンジの設置が計画されているため、アクセスのさらなる向上も期待されている。
隣接地では、「圏央道インターパークつくばみらい」工業団地(開発面積約70.3ヘクタール)が2023年度より引渡し開始予定となっており、対象地エリアの産業集積が見込まれる。
サステナビリティへの取り組みでは、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク認証の取得、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)5スター、ZEBを見据えた先進建築物を示すZEB Ready(省エネ基準の50%以下までエネルギー消費量を削減した建物)認証の取得を予定している。そのために、太陽光発電事業者による屋根への太陽光発電設備の設置、BCP対策として災害時に備え非常用発電機の設置など、事業用不動産における持続可能性を備えた施設づくりに取り組むとしている。
LF谷田部の所在地は、茨城県つくば市みどりの南21番1外の敷地面積は約3万6000平方メートル。構造規模は地上4階建て、RC造一部S造で延べ床面積は約8万平方メートル。
設計・施工は鴻池組で、設計監理監修はフクダ・アンド・パートナーズ。工期は着工が2023年8月、完成は2025年1月の予定。
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