アクチュアルは、図面やラフ、3Dデータ、スケッチを基に最短30秒〜2分程度で建築パースを生成できるAIツール「ArchiX」を展開している。新たに生成したパースや内装/外装写真を編集できる「AI画像編集」機能も提供した。
アクチュアルは、第55回店舗総合見本市「JAPAN SHOP 2026」(会期:2026年3月3日〜6日、東京ビッグサイト)に、建築特化AIツール「ArchiX(アーキエックス)」を出展した。図面やラフ、3Dデータ、スケッチを基に最短30秒〜2分程度でパースを生成し、施主への提案を迅速化することで、早期の合意形成と成約率の向上につなげる。
アクチュアル担当者によると「商談時に図面やスケッチだけでは、施主が具体的な完成イメージをつかむのが難しく、営業担当者の提案品質にもばらつきが生じる。パース制作を外部へ依頼すると、納品までに数週間、1枚当たり1〜3万円程度のコストがかかる。商談の場で即座にビジュアライズすることで、施主が完成後のイメージを鮮明に描ける」。
月額料金はパース1枚の外注費と同程度で、建築設計事務所など中心に、2025年9月のリリースから約半年で100社を超える利用実績があるという。
2025年10月には生成したパースや内装/外装写真を柔軟に編集できる「AI画像編集」機能を実装した。
「従来は画像の一部分だけを修正したくても、汎用型AIを使用して再編集すると、修正範囲を思うようにコントロールできず、再現性に課題があった」と担当者は語る。AI画像編集機能は、生成したパースの修正したい場所をブラシで選択し、プロンプトを入力すれば、元の画像の構図やトーンを保ちながら建材や家具を差し替えられる。
例えば、生成されたパースにある茶色のソファをブラシでなぞり、カラーコードやプロンプトで指示を出すと、ソファの色だけを変えられる。他にも外観パースの角度を変更したり、人物を追加したり、ピンポイントの修正も可能だ。
参照画像のアップロードにも対応。壁紙や床材、家具など、メーカーのカタログ写真などを読み込ませ、パース内に反映できる。打ち合わせの場で顧客の要望を即座に視覚化し、より具体的なイメージのすり合わせが行える。
サービス内には、パース生成や画像編集機能の他、完成イメージを映像化する「AI動画」、建築提案書の作成などが行える「アーキチャット」や、建築用語を正確に反映する「AI議事録/要約」といった機能が統合されている。
利用料は1ユーザーあたり年間プランで年額9万9000円〜23万7600円、月間プランは月額1万340円〜2万4750円(いずれも税込み)。
リフォーム会社やカタログメーカーなどからの引き合いも増えているという。国内外での導入事例を増やしながら、建築業界の業務の効率化と提案力の強化を支援していく。
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