鹿島建設は、自動化施工システム「A4CSEL」を用いた高速道路盛土工事で、地盤の締固め品質をリアルタイムに可視化する品質管理手法「Geo-DX Compaction」の測定装置を自動運転でけん引する「A4CSEL AGV」を開発した。
鹿島建設は2026年5月27日、自動化施工システム「A4CSEL」を用いた高速道路盛土工事で、地盤の締固め品質をリアルタイムに可視化する品質管理手法「Geo-DX Compaction」の測定装置を自動運転でけん引する「A4CSEL AGV」を開発したと発表した。
鹿島建設は、新名神高速道路の大津JCT(仮称)〜城陽JCT工事にA4CSELを適用し、自動ブルドーザと自動振動ローラによる盛土施工を行っている。この工事に新開発のAGVを導入。水分量を面的に測定するRI水分計と電気抵抗測定装置をAGVでけん引し、盛土部の広域で面的なデータを無人でリアルタイムに取得し、施工面の締固め品質を可視化した。
Geo-DX Compactionは、2024年に成瀬ダム堤体打設工事のCSG(Cemented Sand and Gravel)を対象に、施工面全域の締固め品質の管理手法として開発、適用された。地盤の電気抵抗と水分量を連続測定して締固め品質を算出する。
今回造成工事向けに、新たに水分量を面的に測定するけん引式のRI水分計を開発した。測定対象の地盤上を、電気抵抗測定装置とRI水分計が接地しながら走行することで、広域かつ面的なデータをリアルタイムに取得できる。非破壊で測定できるため、従来必要だった人力による削孔や試料採取を伴う試験作業を省力化できる。
また、AGVの走行経路を自動で生成し、遠隔地から指示するシステムも開発。自動振動ローラによる転圧済みエリアの情報を基に、施工エリア形状に応じた自動走行が可能となる。遠隔地から測定結果を確認できるため、品質管理業務の安全性向上に加え、けん引機の運転員1人分の省人化を実現した。
A4CSELでは、自動バックホウによる積込み、自動ダンプトラックによる運搬、自動ブルドーザによる敷均し、自動振動ローラによる転圧まで、盛土作業を構成する作業の自動化を実現している。品質管理の自動化を加えることで、盛土施工から品質管理まで一連の工程の自動化が可能になる。
鹿島建設は今後、自動化建設機械の機能向上や適用機種の拡充を進め、現場環境に柔軟に対応できる汎用性の高いシステムとして普及展開を図るとしている。
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