ヒューマンリソシアは、建設技術者に就いた2025年3月卒業者の動向を調査した。その結果、大学など新卒での建設技術者への就職者数は前年比0.9%減の約2.2万人となり、3年連続で減少となった。一方で、近年は大学院修了者が増えている他、女性や工学系以外の出身者の割合が上昇傾向にある。
ヒューマンリソシアは2026年3月27日、長年人材不足が指摘されている建設業で、将来の事業基盤を担う建設技術者に就職した新卒の動向について、最新データをもとに分析結果を公表した。
高等教育機関(大学院、大学、短大、高専、専修学校)を2025年3月に卒業し、建設技術者として就職した人数は、前年比0.9%減の約2.2万人となりました。2023年に前年比で減少に転じて以降、3年連続で減少し、新卒での採用が引き続き難しい状況が続く。
就職者の約6割を占め、新卒採用の中心となっている大学(学部)卒の建設技術者就職者数は、2025年に前年比0.3%増え、約1.3万人。2年連続の減少から増加に転じたものの、増加幅は限定的で、大きな回復には至っていない。
大学院(修士/博士)を修了し、建設技術者として新卒で就職した人数は、前年比2.5%増で、5年連続で増加。人数ベースでは3970人と少ないものの、建設技術の高度化を背景に、より専門性の高い人材への需要が高まっていると考えられる。
また、女性の建設技術者就職者数は増加傾向にあり、大学卒の就職者に占める女性比率は2025年時点で24.8%と、就職者の約4分の1を女性が占めている。大学の学部別就職者では、土木建築工学などを含む工学部出身者が占める割合が継続して低下し、2025年には65.1%となった。
このように、女性や工学系以外の出身者の割合が高まっており、建設技術者の新卒就職者の構成に変化がみられる。
調査からは、新卒の建設技術者への就職者数は減少傾向が続いていることが確認された。一方で、大学院修了者の増加や女性、工学系以外の出身者の割合の上昇など、就職者の構成にも変化がみられた。
ヒューマンリソシアでは、従来の工学系中心の人材に加え、多様なバックグラウンドを持つ人材の参入が進み、就職者の裾野が広がっている状況を踏まえ、今後は多様な人材が活躍できる環境整備や育成の重要性が高まっていくと分析する。
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