本連載では、総合人材サービス会社で建設業向けの人材サービスを展開するヒューマンリソシアが、独自に調査した建設業における人材動向を定期レポートとしてお届けする。今回は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を基に、建設業の2025年最新給与動向を分析した。
近年、物価上昇や人手不足などを背景に、国内では賃上げの動きが広がっている。今回は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の2025年データを基に、建設業の給与動向を分析した。
■本レポートの要旨
・2025年の建設業の平均年収は592万1000円。前年比では4.8%増え、全産業平均の3.5%増を上回る増加率
・男女別では、女性の増加率が男性を上回り、男女間賃金格差は75.4%に縮小。建設業の男女間賃金格差は全産業平均より小さい
・年齢階級別の年収では、40〜44歳の中堅層が前年比9.3%増と、最も増加率が高い
・企業規模別では、大企業(従業員1000人以上)の1人当たり平均年収が前年比16.0%増と大幅に増加。一方で小企業(従業員10〜99人)は0.9%の減少
・職種別の給与を比較すると、建築技術者の平均年収が679万1000円で、建設業の主要職種中では最も高い
就業者の給与動向について、1人当たり平均年収※1でみると、2025年は全産業平均で545万6000円となった。前年比3.5%増の5年連続の増加となり、2015年比では10年間で59万円増、伸び率は12.1%増だった。
※1 平均年収額=(きまって支給する現金給与額×12)+年間賞与その他特別給与額
主要産業分野別でみると、2025年の1人当たり平均年収が最も高いのは電気/ガス/熱供給/水道業の755万4000円で、次いで金融業と保険業の723万9000円。建設業は592万1000円で、主要15産業分野の中で6番目に高く、全産業平均の545万6000円を46万5000円上回る水準だ(図表2)。
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