大和ハウス工業は、グループ各社で分離している駐車場関連事業を「大和ハウスパーキング」に経営統合する。
大和ハウス工業は2025年10月10日、グループ会社の駐車場関連事業を経営統合すると発表した。大和リースの子会社「パーキングソリューションズ」を「大和ハウスパーキング」に吸収合併し、大和リースの駐車場事業の一部も移管する。新体制での事業運営は2026年4月1日から。
大和ハウスグループは、第7次中期経営計画で「持続的成長モデルの構築」を掲げ、第8次中期経営計画の成長に向けた基盤整備を進めている。重要施策の1つとして、2025年4月からハウジング・ソリューション本部とビジネス・ソリューション本部の2大本部に組織体制を刷新した。その後も、グループ内の関連する事業の連携と重複事業の整理を進めている。
今回、その一環で、ビジネス・ソリューション本部内で事業領域が重複する駐車場関連の事業を統合する。2社統合で、駐車場事業の規模拡大と管理システム統合による効率化、リスク管理やコンプライアンス体制の強化を見込む。
各社の現在の主な事業は、ビジネス・ソリューション本部に属する大和ハウスパーキングは、全国で3453カ所8万4456台(2025年9月末現在)の駐車場「D-Parking」を運営。駐車場運営事業だけでなく、洗車事業やガレージ事業なども手掛ける。
同じくビジネス・ソリューション本部の大和リースは、設計・施工の全プロセスをシステム化したシステム建築事業を中心に、土地活用の提案や商業施設の開発/運営、駐車場建設や自動車、農業、福祉分野のリース事業などを担っている。統合後は商業施設や公園施設、PFI、Park-PFI、行政関連などの駐車場事業は引き続き行う。
大和リース子会社のパーキングソリューションズは、車番認証やQRコードなどのソリューションを取り入れ、コインパーキングに限らず、グループ内外の商業施設や工場などのセキュリティ入退場管理システムまで領域を拡大している。
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