大和ハウス工業は2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は前期比4.5%増の5兆4348億円で4期連続の増収となり、過去最高を更新。営業利益は同24.1%増の5462億円、経常利益は同20.7%増の5159億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同8.8%増の3251億円となり、全ての主要指標で増益となった。
大和ハウス工業は2025年5月13日、2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は前期比4.5%増の5兆4348億円で4期連続の増収となり、過去最高を更新した。営業利益は同24.1%増の5462億円、経常利益は同20.7%増の5159億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同8.8%増の3251億円となり、全ての主要指標で増益を達成した。
営業利益の増益要因として、退職給付会計の数理差異等償却益約1012億円が含まれている。これを除いた実質的な営業利益も前期比13.0%増の4450億円となり、過去最高益を更新。4期連続の増益となった。なお、当期純利益は数理差異の影響を除くと同4.0%減の2558億円。
セグメント別では、戸建住宅事業で売上高が前期比20.3%増の1兆1445億円、営業利益が同98.6%増の698億円と大幅に伸長した。賃貸住宅事業は同10.1%増の売上高1兆3760億円、営業利益は同12.2%増の1299億円と好調に推移した。物流施設などの事業施設事業も売上高が同5.8%増の1兆3697億円、営業利益は同29.6%増の1596億円と堅調だった。資材/労務コスト上昇分に対しては、販売価格への転嫁やコスト削減施策を推進した。
2026年3月期通期業績予想は、売上高は前期比3.0%増の5兆6000億円を見込む一方、営業利益は同14.0%減の4700億円、経常利益は同16.7%減の4300億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同16.0%減の2730億円と減益を予想している。ただし、2025年3月期に特別利益として計上した退職給付数理差異等償却額の影響を除いた実質ベースでは、営業利益は前期比5.6%増、経常利益は同3.7%増、親会社株主に帰属する当期純利益は同6.7%増となる見通し。
大和ハウス工業は2022年度に開始した「第7次中期経営計画」(5カ年計画)で「収益モデルの進化」「経営効率の向上」「経営基盤の強化」の3つの経営方針を掲げている。海外事業とストック事業の拡大、DXによる顧客体験価値向上など、高付加価値提案や施策を展開中だ。特にポートフォリオ経営の推進と新規事業への挑戦、海外事業売上高1兆円に向けた事業進展、グループ集中購買による安定調達と原価の抑制を、引き続き最重要テーマとして取り組むとしている。
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