新卒採用の苦戦が続く中、建設各社は女性や工学部以外での採用を増やしている。大学学部卒の建設技術者就職者のうち、女性が占める割合は、2014年の16.2%から2024年には25.7%に上昇し、10年間で9.5ポイントも上がった。
工学部出身者の割合は、2014年の82.7%から2024年には65.2%と、10年間で17.5ポイント低下した。女性や建設専門分野以外に採用ターゲットを広げていることを踏まえると、女性の定着率向上と入社後の育成体制の充実が重要になると考えられる。
レポートは、文部科学省「学校基本調査」をもとに、高等教育機関の大学院、大学、短大、高専、専修学校卒業者の職種別就職者データを分析。大学院、大学、短大、高専の卒業者は、専門的/技術的職業従事者のうち「建築・土木・測量技術者」への就職者、専修学校の卒業者は「測量」と「土木・建築」専攻で、同分野への就職者を「建設技術者の就職者」と定義している。
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