大林組は、首都圏の建設現場で20トン級バッテリー式油圧ショベルを導入した。充電には、100%バイオディーゼル燃料専用のエンジン発電機が使用された。
大林組は2024年12月11日、脱炭素化に向けた施策の一環として、首都圏のトンネル建設現場に20トン級バッテリー式油圧ショベルを導入したと発表した。建機の充電には、軽油の代替として100%バイオディーゼル燃料(B100燃料)を使用するエンジン発電機を活用した。
大林組ではGX建設機械の導入を進めているが、山間部などの商用電源が確保できない建設現場では、建機を充電する際に排出されるCO2が課題となっていた。
今回の取り組みでは、2024年10月、建設現場に20トン級バッテリー式油圧ショベルと、100%バイオディーゼル燃料(B100燃料)専用の発電機を導入。軽油を燃料とする従来機の発電機を使用した場合と比べて、施工時のCO2排出量を1日当たり約220キロ、年間約53トン削減可能だと確認した。
10時間の充電で約4.5時間稼働できることから、商用電源が確保できない建設現場でのCO2排出量ゼロの実現につながるとしている。
大林組は今後も、さまざまな建設現場でGX建設機械の導入を進めていく方針だ。
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