マクセルは、後付けできる建設車両向けのガラス反射型ディスプレイを開発し、清水建設と共同で、工事現場での安全対策の効果を確認する実証実験を行った。警告情報をフロントガラスに適時表示することでドライバーに気付きを与えられる他、少ない視点移動で確認ができることで、安全性が向上した。
マクセルは2024年11月20日、後付けできる建設車両向けのガラス反射型ディスプレイを開発し、清水建設と共同で、工事現場での安全対策の効果を確認する実証実験を行ったと発表した。
両社は2024年7月から、新製品を活用したハザードマップのデジタル化を推進し、ドライバーの記憶や標識に頼らずに、必要な場所でドライバーに警告情報を表示するシステムを開発した。実証実験では、新システムをトンネル工事現場でダンプトラックに搭載して評価を実施。警告情報をフロントガラスに適時表示することでドライバーに気付きを与えられる他、少ない視点移動で確認ができることで、安全性が向上した。
後付け型建設車両向けBM-Displayの仕様は、視野角は水平4.4×垂直2.0度、解像度は800×480ピクセル、重さ0.6キロ、容積約0.9リットル(車両形状や画面サイズにより異なる)。
工事現場では多種多様な車両が日替わりで出入りし、安全対策として、ハザードマップの周知徹底方法が模索されている。現状では紙や電子データで情報を周知し、工事車両ドライバーの記憶や標識などに頼っているため、漫然運転による見落としなど、事故につながるリスクの低減が求められていた。
今回開発した「後付け型建設車両向けBM-Display」は、2023年8月に開発したBM-Displayをさらに小型化したシステム。新システムにより高齢者や新人ドライバーの運転作業中の安全性を向上させることで、労働力の確保にもつながることが期待できるとして、早期に製品化を進める。バス、電車、除雪作業車などにも展開し、商用車全体の安全性向上、雇用確保を目指す。
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