ジザイエは、リアルタイム遠隔就労支援プラットフォーム「JIZAIPAD」を竹中工務店のタワークレーン遠隔操作システム「TawaRemo」に導入した。これまでの課題だった映像遅延を0.2秒以内に抑え、現場感覚に近い操作性が実現した。
ジザイエは2024年11月15日、リアルタイム遠隔就労支援プラットフォーム「JIZAIPAD(ジザイパッド)」を竹中工務店のタワークレーン遠隔操作システム「TawaRemo(タワリモ)」に導入したと発表した。
JIZAIPADは、現場作業の遠隔就労、人材獲得、勤怠管理、工程管理、業績評価などの機能がオールインワンで利用できるリアルタイム遠隔就労支援プラットフォーム。東京大学 先端科学技術研究センター 教授 稲見昌彦氏のもとで研究されている「自在化身体技術」を搭載し、ロボットなどの機械を遠隔で自由自在に操作できる。
タワークレーン遠隔操作システムのTawaRemoは、竹中工務店と鹿島建設、アクティオが共同開発した。2020年から現場で採用されており、タワークレーンのオペレーターがクレーンに設置した各種カメラの映像や各種計器の情報をもとに都道府県をまたいだ遠隔地からタワークレーンを操縦できる。しかし、複数のカメラがそれぞれの特性に応じた映像を送信していたため、映像のばらつきや映像の鮮明さに課題を有していた。
竹中工務店は今回、大阪市内の作業所に設置しているTawaRemoにJIZAIPADを導入。映像遅延が0.2秒以下に短縮し、現場感覚に近い操作性が実現した。ジザイエが開発した屋外用伝送カメラ「JizaiCam」を導入したことが、映像の高解像度化や遅延の短縮、一定化に寄与している。
JizaiCamには、首振り機能を加えた開発中のカメラも取り付けた。現場のオペレーターがタワークレーンを操作する際、上下左右を目視確認しながら作業する必要があるため、カメラ角度が自由に変えられる機能でタワークレーンの動きが細やかに把握可能になった。
ジザイエは今後、JIZAIPADのさらなる機能拡充を図る。また、より多くの建設現場での採用を図るべく、営業拠点や開発拠点の拡大、採用拡大も進める。
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