Pudu Robotics Japanは、商用清掃ロボット「CC1」用に給水、排水、充電の機能を集約した移動式水タンクをラインアップに追加した。電気スタンドと水槽から成り、建物内に置くだけで既存設備を改修することなくCC1の給排水や充電が可能になる。
中国深センに本社がある商用サービスロボットメーカーの日本法人Pudu Robotics(プードゥ ロボティクス)Japanは、清掃ロボット「CC1」の移動式水タンクを2024年7月18日に発売した。
CC1は、スイープ、床洗浄、吸引、乾拭きの4機能を備えた清掃ロボット。洗浄能力をはじめ、障害回避能力、温かみのある可愛らしいデザイン、設定や操作の容易性などが評価され、2023年7月の提供開始後は飲食店やホテル、レジャー施設、工場、ビル、スーパー、病院、介護施設などで延べ200件以上の導入実績がある。導入施設からは「人がかりで2時間をかけて行っていた床清掃が無人で20分で終了した」「洗浄力や吸引力が強く、ロボット内の汚水が尋常ではなかったので驚いた」といった声が寄せられたという。
しかし、CC1単体では導入時に、給排水設備と電源供給を同時に確保する必要があった。こうした条件を満たない施設も多く、改修工事にコストをかけたくないとの要望も上がっていた。
今回リリースした移動式水タンクは、電気スタンドと水槽で構成。施設に設置するだけで、建物を改修することなくCC1の給排水や充電が可能になる。
タンクは30リットルの清水タンクと汚水タンクを内蔵し、CC1に2回給排水できる。Pudu Roboticsによると、大半の施設で1日の清掃ニーズを賄うとしている。
タンク内の清水が不足した場合や汚水が満水となったときは、モバイルアプリに通知が飛び、CC1のモニターにも通知を表示する。手動で水を交換することで、CC1は中断することなく24時間の清掃作業が実現する。
タンクのサイズと重さは、電気スタンドが262×230×787ミリで8キロ、水槽が480×470×740ミリで20キロ。四輪ユニバーサル車輪や人間工学に基づく伸縮式のハンドルを採用し、段差や傾斜の移動にも対応する。動作環境は温度が0〜40℃で、湿度は90%RH以下(40℃時)。
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