Cat コマンドステーションに限らず、重機が遠隔で操作できると用途の幅が広がる。例えば、災害復旧の現場では、地盤が不安定だったり落石の危険性があったりする場所での作業が求められる。
日本キャタピラーでは、このようなシーンに対し、既存の重機を遠隔操作に対応させるアップグレードセットを提供している。キャタピラーの重機のうち、新しい制御方法を用いているICT建機のモデルであれば、アップグレードセットを併用することで遠隔操作の機能を追加できる。
目視できるエリア内で建機を遠隔操作するのは、「Cat コマンドコンソール」というソリューションが相当する。日本国内では、皮切りとして油圧ショベルでの対応を検討しているが、海外では小型/大型のホイールローダー、ブルドーザーなどにも搭載しているとのことだ。
Cat コマンドコンソールが利用できるのは、目視可能な約400メートルの範囲内。全体を目視できる環境での作業になるので、周辺の状況を把握しやすいメリットがある。
今後は、Cat コマンドステーションに対応させるアップグレードソリューションも提供される予定。Cat コマンドステーションの場合は、カメラ、マイク、重機の状況を示す警告灯などが必要になるが、これらを全てセットにしたキットとなる見通し。
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