延べ12.1万m2のマルチテナント型物流施設が埼玉県加須市で竣工、各階に直接着車が可能:プロジェクト
ラサール不動産投資顧問とNIPPOは、埼玉県加須市で、計画を進めていた延べ12万1437.34平方メートルのマルチテナント型物流施設「ロジポート加須」が竣工したことを公表した。
ラサール不動産投資顧問とNIPPOは、埼玉県加須市で、開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジポート加須」が2021年7月30日に竣工したことを同日に発表した。
計画地は、至近の東北道と圏央道を利用することで、埼玉県や東京都、千葉県を含む首都圏全域および東北6県へ配送できる。加えて、2021年3月に国道125号栗橋大利根バイパスが開通したことで、「加須インターチェンジ(IC)」まで2.8キロの場所にあり、「久喜IC」まで9.5キロと、高速道路への良好な交通アクセスを実現している。
マルチテナント型物流施設「ロジポート加須」 出典:NIPPOプレスリリース
ロジポート加須が立地する地点は、工業専用地域でもあるため、24時間のオペレーションに応じている。また、JR東北本線「東鷲宮」駅から発着するバスが、ロジポート加須から徒歩1分のバス停に停車するため、従業員の交通利便性も良好だ。建物は、地上4階建てで、施設内には1階と4階に休憩室(カフェテリア)を配置し、24時間使えるセルフレジの売店もオープンし、充実した雇用環境を提供する。
ロジポート加須の中央車路(左)と1階休憩室(右) 出典:NIPPOプレスリリース
ロジポート加須の4階北側休憩室 出典:NIPPOプレスリリース
倉庫部分には、大型シングルランプウェイを採用したことにより、各階に直接着車が可能で、テナント企業はオペレーションの効率化を図れる。1〜3階は、プラットホームが1メートルの高床倉庫で、4階はバース高さ無しの低床倉庫。賃貸面積は2148〜2万4462平方メートルまで分割でき、大小さまざまなテナントの需要に対応する。
環境配慮に関して、全館にLED照明を採用して省電力化を果たし、建築物総合環境性能評価システム「CASBEE」の評価で「Aランク」の認証を取得する予定だ。BCP対策としては、72時間稼働の非常用発電機を完備することで、利用者の安全を確保している。
ロジポート加須は、RC造(一部S造)地上4階建てで、延べ床面積は12万1437.34平方メートル。所在地は埼玉県加須市豊野台一丁目317番6で、敷地面積は5万3016.60平方メートル。設計監理監修は日立建設設計とエノア総合計画事務所が、設計施工は竹中工務店がそれぞれ担当し、着工は2020年5月1日。
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