東急不動産は、「Deliver future and smiles.」をテーマに、物流施設ブランド「LOGI'Q」の展開を2016年にスタートした。現在、開発中の物流施設を含め、累計14物件を建設している。2020年1月29日には、埼玉県入間郡にBTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工式を執り行った。
東急不動産は2020年1月29日、埼玉県入間郡に、テナント企業のニーズに応じて建設するBTS型物流施設「LOGI'Q 三芳」が竣工したことを発表した。
LOGI'Q 三芳は、RC-S造地上3階建てで、延べ床面積が7万1035.71平方メートル。所在地が埼玉県入間郡三芳町上富1163番地で、敷地面積が5万2075.25平方メートル。
トラックバースは145台、駐車場が63台(普通自動車用)、トラック待機所が74台。床荷重は1平方メートルあたり1.5トン、柱スパンは11.45×10メートル。設計・監理は浅井謙建築研究所が担当し、施工は前田建設工業が担った。プロジェクトマネジメントは東急不動産が行う。駐車場には、EVコンセント(電気自動車用コンセント)対応設備を導入しており、電気自動車の将来的な利用にも応じられる。
テナント企業であるアスクルの物流施設を建て替えたLOGI'Q 三芳は、地域貢献し調和できることや近隣住民と従業員が安心し安らげる施設とすることをコンセプトにし、安全性を高めるとともに、従業員が働きやすい環境を整備している。
安全面ではとりわけ、火災対策に力を入れている。建築基準法では、3階以上のフロアに代替侵入口の設置義務があるが、LOGI'Q 三芳ではより厳しい消防ガイドラインに従い、2階以上の外壁に面する全防火区画に非常用侵入口を設けている。
また、消防ガイドラインに準拠し、外周部に接していない防火区画にスプリンクラーを配置することで、初期消火および、建物中央部における消化活動をスムーズに進められるようになっている。建物中心部を基点に左右前後方の端まで及ぶエリアにもスプリンクラーを取り付けることで、外から消火が難しい中央部の延焼防止を図っている。熱と煙を同時に感知した際にしか自動放水しない「予備動作式スプリンクラー」を採用しているため、誤検知による水損を防げる。
さらに、弱電耐火ケーブルを導入している他、感知器回路や火災ベル回路、防火シャッター回路に、断路器を装着しているので、ケーブル短絡(ショート)時の被害を最小化する。
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