埼玉県春日部市で延べ3.9万m2の物流施設が竣工、三菱地所プロジェクト

三菱地所は、物流施設へのニーズが高まっていることを受けて、多様化する物流のかたちに応える物流施設の開発を推進している。同社は、埼玉県蓮田市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジクロス蓮田」が2021年3月末に竣工したことに続き、埼玉県春日部市でマルチテナント型物流施設「ロジクロス春日部」が竣工したことを公表した。

» 2021年07月26日 13時00分 公開
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 三菱地所は、埼玉県春日部市で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジクロス春日部」が2021年5月31日に竣工したことを同年6月1日に発表した。

上層階に屋外廊下を設けることでテナントの導線を確保

 ロジクロス春日部は、国道新4号バイパスと東京外環自動車道を経由して、東京都へアクセスが可能で、春日部野田バイパス(国道16号線)を介し、埼玉県さいたま市や千葉県の柏市方面に向かえる。さらに、東北自動車道「岩槻インターチェンジ」からの乗り入れにより首都圏内陸部から東北エリアまで広域にわたり配送が可能。周辺の埼玉県さいたま市や川口市などは住居地域であり、物流施設の従業員を確保しやすい。

「ロジクロス春日部」の外観 出典:三菱地所

 建物は、ボックス型でありながら多様な需要に応じられるように、あらゆる貸付に備え、上層階に屋外廊下を設けることでテナントの導線を用意している。最小貸付区画面積は約9917平方メートルからで、最大3テナントの企業が入居できる。現時点で、全体の3分の1でテナントが決定しており、残りの区画を募集している。

 倉庫の床荷重は1平方メートル当たり1.5トンで、梁(はり)下天井有効高は5.5メートル(一部低天井あり)、柱間は10.5×10メートル(柱芯間)。庫内の運搬を容易にする垂直搬送機とドックレベラーは、将来用追加工事を実施し、各区画に1機増設可能とする。

 施設内に設置された休憩室は、三菱地所とグループ会社のメック・デザイン・インターナショナルが共同開発したもので、木材を基調としたナチュラルモダンな空間を構築した。また、インテリアデザインのトータルコーディネートにより、デザイン性の高い家具とインテリアを設けた。

「ロジクロス春日部」の休憩室 出典:三菱地所

 環境性に関して、国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン」に基づく第三者認証制度「BELS」の最高評価「5スター」を取得している。

ロジクロス春日部の概要

 ロジクロス春日部は、S造地上4階建てで、延べ床面積は3万9300.40平方メートル。所在地は埼玉県春日部市永沼字中道699番3で、敷地面積は1万9093.11平方メートル。アクセスは東武鉄道東武野田線「藤の牛島駅」駅から徒歩約20分。コンストラクションマネジメントは三菱地所設計が、設計施工はJFEシビルがそれぞれ担当し、2020年5月18日に着工した。

「ロジクロス春日部」の狭域図 出典:三菱地所

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