AI×IoTのBizStackアプリ初弾は水中ポンプ監視、シリコンバレー発MODE第10回 JAPAN BUILD TOKYO(1/3 ページ)

「異常が出た箇所のカメラを見せて」と指示すると、該当時間帯の映像を呼び出し、現地へ向かうべきか判断できる。MODEとセーフィーの共同開発「水中ポンプ死活監視APP」は、電流値とカメラ映像、生成AIを組み合わせ、監視→通知→映像確認→判断を一つの導線に束ねた。システムを支えるのは、現場データのサイロ化を解く統合基盤「BizStack」だ。

» 2026年02月06日 21時46分 公開
[加藤泰朗BUILT]

 米シリコンバレーで創業したAI×IoTスタートアップ企業のMODEは、「第10回 JAPAN BUILD TOKYO−建築・土木・不動産の先端技術展−」(会期:2025年12月10〜12日、東京ビッグサイト)を構成する専門展示会の一つ「第5回 建設DX展」に出展した。

 ブースでは、AIとIoTを活用した次世代のデータ統合ソリューション「BizStack(ビズスタック)」を披露するとともに、BizStackを活用した新サービス「水中ポンプ死活監視APP」も紹介した。展示の前で足を止め、担当者に質問を投げかける来場者の姿も見られた。

「第10回 JAPAN BUILD TOKYO」のMODEブース 「第10回 JAPAN BUILD TOKYO」のMODEブース 写真は全て筆者撮影

現場データを統合する基盤「BizStack」

 BizStackは、現場のカメラやセンサー、IoT機器から収集したデータを集約し、現場全体の状況を一つの画面で俯瞰できるようにするプラットフォーム。さらに、作業手順書やマニュアル、図面などの社内ナレッジも統合し、生成AIの活用で、利用者がその場に居ながら状況把握と対応ができる環境を提供する。漏水検知のIoT機器がアラートを発した際に、対応に当たる必要があるかを映像で確認し、現場では作業手順や点検項目、設備図面を参照し、必要な情報をそろえて対処するといった使い方が可能だ。

BizStackのシステムイメージ。手前に見えるのはBizStackと連携するデバイス群 BizStackのシステムイメージ。手前に見えるのはBizStackと連携するデバイス群

 土木現場では、水位や濁度、雨量などの計測値に加え、設備の稼働状況やカメラ映像など多種多様なデータを日々取得している。しかし、機器専用のクラウドやベンダーごとの管理画面に分散しており、突き合わせるにはCSV出力などの手作業が必要だった。そのため、データの分断が常態化し、確認や判断の負荷が運用側に掛かってしまう。BizStackは、こうしたデータの分断を前提とした運用を見直すための基盤として設計された。

 現場の課題解決を提案する立場にとって重要なのは、“点”のソリューションを集めることではなく、導入後に運用が回り続ける“線”を設計することだ。MODEのサービス担当者はBizStackの特徴として、「現場はAとBとCのデータを使うが、別の現場はBとCとDを使いたい」といった形で、現場ごとに必要なデータの組み合わせを運用に合わせて作り込める点を挙げる。センサー類も、位置情報(GPS)、電流値、環境センサーなど標準連携の選択肢を増やし、カスタム開発なしで導入できる設計を進めている。担当者は「ハードウェアベンダーとの連携が広がるほど、BizStackが他ベンダーを束ねるハブとして機能する」と意図を説明する。

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