静岡県で延べ9万m2超えのマルチテナント型物流施設が竣工、大和ハウス : プロジェクト
大和ハウス工業は、顧客の事業スキームに合わせて、専用の物流施設をコーディネートする物流プロジェクト「Dプロジェクト」を推進している。Dプロジェクトでは、オーダーメイド型のBTS型物流施設と、立地条件の良い場所に複数のテナントが入居可能なマルチテナント型の物流施設を開発しており、全国251カ所で物流施設の開発を手掛けてきた。
大和ハウス工業が静岡県富士市で、開発を進めていた大型マルチテナント型物流施設「DPL新富士II」が2020年4月28日に竣工した。
DPL新富士IIは、PCa・PC(プレキャスト・プレストレストコンクリート)造で、免震構造を備え、地上4階建てで、延べ床面積が9万9202.78平方メートル。所在地は静岡県富士市厚原1699-1で、敷地面積は4万4161.87平方メートル。設計・施工は安藤ハザマが担当し、着工は2018年11月15日。
DPL新富士IIの外観 出典:大和ハウス工業
アクセスは、新東名高速道路「新富士インターチェンジ」から約0.8キロで、関東・中部エリアだけでなく、関西・北陸エリアへも出やすい。今後は、中部横断自動車道が開通することで、信越地方へも行きやすくなり、一層交通利便性が高まる。
DPL新富士IIの位置 出典:大和ハウス工業
同施設は、最大16社のテナントが入居できる。特殊車両である45フィートコンテナ車が、各階に直接乗り入れられるらせん状のランプウェイを2基(ダブルランプウェイ)採用しており、施設全体で264台分のトラックバースも完備している。
BCP対策では、南海トラフ地震などの大地震が発生しても、荷物や設備のダメージを最小限に抑え、建物の機能を保てるように、大和ハウス工業が独自に開発した免震装置「DKB弾性 すべり免震支承」を用いた免震工法を導入している。効果は、揺れを最大で約8分の1に減らせ、上層階の荷崩れを抑制し、短時間で事業再開を可能にする。
免震装置「DKB弾性 すべり免震支承」 出典:大和ハウス工業
この他、施設内には、ママスクエアが運営する従業員専用の保育所が設置されており、屋上には従業員や子供が園芸体験が行える200平方メートルの園庭を設けている。
【第6回】「迷走する設備BIMの後れを取り戻せ!」(前編)
日本での設備BIMがなかなか進んでゆかない。これは大和ハウス工業も例外ではない。しかし、日本の設備業務は、意匠・構造とは異なる“特殊性”があり、これがBIMに移行しにくい原因とされている。しかし、BIMに移行するためには、設備のBIM化を避けて通ることはできない。どう乗り越えてゆくかが重要な鍵になる。そこで、設備BIMが置かれている現状の課題を分析した上で、設備BIMのあるべき姿を示し、設備がBIMに移行するために何をしなければならないかを、同社技術本部 建設デジタル推進部 次長・伊藤久晴氏が前後編の2回にわたり詳説する。
三菱地所設計が提唱する「DynamoとExcelを利活用した情報連携のススメ」
「Autodesk University Japan 2019」で繰り広げられたセッションのうち、三菱地所設計が効率化の核と位置付けるDynamoとExcelの連携について、実際の作業手順をレクチャーした講演について採り上げる。
3.11復旧工事など災害対応で活躍したCIM、岩手・地方建コンの奮闘
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設計・施工でBIM連携を成功させるには?矢作建設工業のケース
「Autodesk University Japan 2019」のセッションのうち、建築業向けのセッション矢作(やはぎ)建設工業の講演を紹介する。矢作建設工業では、設計・施工一貫でのBIM活用に取り組んでいる。講演では、意匠・構造の設計で作成したBIMモデルをその後の施工フェーズでもスムーズに使うにはどうすべきか、プログラミングツールDynamoを使用する利点など、実例を交えながら提案した。
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