パナソニックは、適切な距離感で夫婦や親子が横に並んで一緒に調理できる「フラットワイドコンロ」を搭載した「Idobata スタイル II型プラン」と「Idobata スタイル U型プラン」を開発した。両製品の発売日は、II型プランが2021年5月7日、U型プランが2021年6月17日。
パナソニックは、25〜79歳の男女1万1491人を対象に、家での過ごし方についてアンケート調査を2021年4月20〜5月6日に行い、結果を2021年6月16日に発表した。
調査結果によれば、「今後配偶者にして欲しい家事は」と複数回答可能の条件で対象者に質問したところ、「食事の片付け」と答えた人は全体の22.5%で、「料理」と返答した人は21.9%となり、調理や食後の後片付けを望む人が多いことが判明した。
「今後子供に経験して欲しい家事は」と複数回答可能の条件で対象者に尋ねたところ、「食事の片付け」と返答した人は30.7%で、「料理」と答えた人は24.6%。子供にも調理や片付けを手伝って欲しい人が多数いることが明らかになった。
「この1年で配偶者や子供と一緒にキッチンに立つことが増えたか」と複数回答可能の条件で対象者に聞いたところ、全体の41.1%が配偶者や子供とキッチンに立ち調理などを行っていることが分かった。
上記のような調査結果を踏まえ、同社は、システムキッチン「Lクラス」の提案プラン「Idobata(いどばた) スタイル」に、適切な距離感で夫婦や親子が横に並んで一緒に調理できる「フラットワイドコンロ」を搭載した「II型プラン」と「U型(コの字)プラン」を追加した。
2021年6月16日にオンラインで開催された記者発表会で、パナソニック ハウジングシステム事業部 水廻りシステムBU 水廻り営業企画担当 SV課 田代千恵氏は、「両製品に取り付けられたワイドコンロは、コンロの手前に設けた16センチのスペースで料理の下ごしらえや盛り付けが可能だ。さらに、物理的・心理的にもちょうど良いと感じられる75センチの間隔を保ちつつ2人で調理を行える。75センチを最適だとする理由は、8組の夫婦を対象に当社が実施したモニター調査により、75センチの間隔で作業動作として必要な物理的な距離と心理的に快適な環境を両立することを確認したからだ」と説明した。
ワイドコンロのタイプは、同時に4つの鍋を使えるIHコンロ「マルチワイドIH」や3つの鍋を用いた調理に応じるIHコンロ「トリプルワイドIH」とガスコンロ「トリプルワイドガス」の3種類を用意している。
Idobata スタイル II型プランは、ワイドコンロの近くに炊飯器などを置く調理家電スペースがあり、移動せずにさまざまな調理作業をしやすく、シンクには両側から使え後片付けがしやすい「ラウンドアクセスシンク」を採用している。ラウンドアクセスシンクは奥行きが80センチのため、向かい合って食器などを洗いやすい。
「Idobata スタイル U型プランは、家族で調理しやすく食事で役立つカウンターや家電スペースを確保している他、家電スペースの下に食器を収納する引き出しを配置し、シンクの付近には大容量の食洗機とごみ箱用のダストスペースを設けている。シンクにはII型プランと同様にラウンドアクセスシンクを採用した」(田代氏)。
価格は、Idobata スタイル II型プランが約284万円〜で、Idobata スタイル U型プランは約351万円〜(いずれも税込み)。
調査時期:2021年4月20〜5月6日
調査対象:25〜79歳の男女1万1491人、うち配偶者もしくは子供がいる人は8477人
調査対象の内訳:男性は47.1%で、女性は51.5%
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.