オープンハウス、テレワークに対応した新住宅構想「LWDK」 : 産業動向
オープンハウス・アーキテクトは、リモートワークやSOHOの普及に対応すべく、新住居構想「LWDK」を発表した。キッチンやリビングなどの居住空間に作業スペースを設置し、家庭/生活と仕事の両立を目指す。
オープンハウスグループで住宅設計・建築事業を展開するオープンハウス・アーキテクトは、リモートワークやSOHOの普及に対応すべく、新しい住居構想「LWDK」を発表した。
「LWDK」とは、「W(ワークスペース)」を加えることで、「LDK(リビング・ダイニング・キッチン)」を基本形としていた、これまでの日本の家づくりや建築概念を変える新住居構想だ。キッチンやリビングなどの居住空間に作業スペースを設置し、家庭/生活と仕事の両立を目指す。
同構想では、子どもの見守りや家事をしながら働ける、キッチンやリビングスペースを活用した「オープン」、仕切りがあり家族の気配を感じながら働ける半個室タイプの「セミオープン」、オンライン会議など周りの音を気にせずに済む、完全個室タイプの「プライベート」の3つのスタイルを提案。また、間取り、音、電気、背景など、テレワークの悩みを解決するコンセプト商材も備える。
タイプ1 オープン 出典:オープンハウス・アーキテクト
タイプ2 セミオープン 出典:オープンハウス・アーキテクト
タイプ3 プライベート 出典:オープンハウス・アーキテクト
コロナの影響によりテレワークが一気に普及した一方で、急激な環境の変化に戸惑いの声も多い。ニューノーマルを迎えたいま、ビフォーコロナの常識とは違った働き方が求められるようになり、「衣食住」を基本とする生活スペースだけでなく、「働く」の機能も必要とされている。同社の顧客を対象とした「理想のワークスペース」を問う意識調査では、約4割が書斎などのプライベートワーク空間を求め、約3割がリビングにワークスペースを用意したいことが明らかになった。同社では、こうした背景から新しい住居構想の提案に至ったという。
オープンハウス、コロナ対策でオンライン接客できるショールーム
オープンハウス・アーキテクトは、新たなコンセプトショップ「LIFE DESIGN PARK」を三軒茶屋にオープンした。一般的なショールームと差別化するため、ユーザー自身がアート感覚で家づくりできる場所として開発。新型コロナウイルス対策として、自宅にいながら家づくりができるようオンライン接客にも対応する。
「アナログな業界で“不動産テック”を巻き起こす」、オープンハウスがAI/RPAで2.5万時間を削減
アナログな不動産業界で、他社に先駆けAIやRPAなどを導入した“不動産テック”で、煩雑な事務作業を自動化をさせ、働き方改革の実現を目指すオープンハウス――。会社設立が1997年と後発ながら、土地の選定から、住宅設計、販売までのワンストップサービスを武器に、毎年30%以上の成長を続け、2019年(2018年10月〜2019年9月)には5403億円の売上高に達するまでに発展を遂げた。ここ数年は、自前でシステムを開発できる情報システム部門を社内に設置し、新たなソリューションの創出によって、業務改善と営業機会の損失を防ぎ、さらなる業容拡大を見据える。
作業プラットフォームとして機能拡張した“Archicad”で広がる「BIMの木」
梓設計は、GRAPHISOFTのオンラインイベント「Building Together Japan 2020」で、「設計者をつなぐBIM」のテーマで講演を行った。梓設計によれば、設計効率的なワークフローを実現するBIMでは、設計者、経験、技術の3つがつながり、スピードや品質が向上するという。
コロナ禍のZETA通信を活用した施設管理例
本連載では、ICTシステムに関する企画やコンサルティング、設計、構築などを手掛けるNECネッツエスアイ ビジネスデザイン統括本部 デジタルタウン推進本部 事業推進マネージャー 川崎孝史氏が、通信規格「ZETA」の基礎知識や最新動向、建設業での活用方法を紹介する。第2回は、コロナ禍で必要性が増すICT機器と、それをつなぐZETA通信をはじめとするマルチコネクティビティの在り方について採り上げる。
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