SORABITOの「GENBAx点検」がサービス開始2周年を迎え、月平均24時間の工数削減を達成した事例集を公開した。戸田建設や田中組など大手や地域ゼネコンで、紙の点検表に縛られていた建設現場で脱ペーパーレス化を成功させたという。
建設テックのSORABITO(ソラビト)は2026年6月1日、建設現場用点検アプリ「GENBAx(ゲンバエックス)点検」のサービス開始2周年を機に、導入効果をまとめた最新データを公表した。累計の元請け契約社数は100社を突破し、導入した現場では点検関連作業の工数を月間平均で24時間削減するとともに、使用する紙の量が10分の1に激減したという。
建設現場では、クレーンやバックホウなどの建機、足場、分電盤、高所作業車まで、毎日の始業前点検や定期点検が法律や安全管理上で厳格に義務付けられている。
しかし、これまでは各協力会社が異なる紙の点検表に手書きで記入し、それを元請けの所長や安全担当者が目視で確認して回収し、さらに事務所でファイリングするというアナログな運用が主流だった。紙の回収や確認、管理の手間こそが、現場監督の長時間労働の主要因となっていた。
システムを導入し、劇的な効果を上げたのが準大手ゼネコンの戸田建設だ。敷地全周約800メートルの広大な現場では、分電盤や重機など、毎日の点検箇所が129カ所も点在していた。従来は巡回して確認するだけで膨大な時間を費やしていたが、GENBAx点検の導入で、現場監督は事務所にいながらインターネット経由でリアルタイムに全箇所の点検状況を把握可能になった。
また、現場で広く普及しているビジネスチャットアプリ「direct」とシステム連携。毎日11時と15時に点検の未実施や異常のステータスが自動通知される仕組みを構築した。その結果、点検表のパトロールとチェックに1日1時間かかっていた作業が「実質ゼロ」になった。
建設DXツールの多くは、元請けが導入しても、現場の職人や下請け業者が使いこなせず形骸化するケースが後を絶たない。GENBAx点検では、2年間で117回という驚異的なペースでアップデートを重ね、現場の声を即座に機能へ反映させてきたため、高い定着率につながったという。
札幌の田中組では、長年の課題だった点検表のペーパーレス化がシステムの導入によって全現場で完了した。協力会社からも「自社でも導入を検討したい」と評価する声が上がるなど、サプライチェーン全体への波及効果が生まれている。
SORABITOは、GENBAx点検を今後、KYや作業計画書など各種安全書類の作成、安全パトロール結果の集計や分析にも機能を拡張しながら、「現場における安全施工サイクル全体の徹底」を担うサービスへと進化させる計画だ。
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