日立建機グループは「CSPI2026」で、2027年4月に刷新する新ブランド「LANDCROS」の方向性を示した。施工データと建機をつなぐデジタルツインサービス、いすゞと開発中の電動建機、遠隔化/自動化施工などを披露し、建機メーカーの枠を超え、現場の課題を解決する「ソリューションプロバイダー」としての姿勢を打ち出した。
日立建機グループは「第8回 国際 建設・測量展(CSPI2026)」(会期:2026年6月17〜20日、幕張メッセ)に出展した。日立建機は油圧ショベルやホイールローダー、道路機械、鉱山機械などをグローバルに展開する建設機械メーカーだ。2027年4月1日付で、商号を「ランドクロス」に、コーポレートブランドを「LANDCROS」に変更する。
今展では、新ブランドが掲げる「革新的ソリューションをすべてのお客さまに提供する」という社会へのコミットメントをICT施工、機械管理、電動化、遠隔化/自動化などの展示を通じて示した。
日立建機がLANDCROSで目指す姿とは何か。展示ブースの大型スクリーンに登場した執行役社長の先崎正文氏は、「社名やブランドは変えるが、当社として大切にしている思いは変わらない。75年にわたる歩みを礎に、次の100年も顧客の思いに応え続けていく」と抱負を語った。
LANDCROSは、将来ビジョンの「豊かな大地、豊かな街を未来へ」を表す「LAND」と、「Customer(顧客)」「Reliable(信頼性)」「Open(オープンな連携)」「Solutions(ソリューション)」から成る「CROS」を組み合わせた名称だ。
これまで醸成してきた研究開発力やものづくり力、世界約300社の代理店と約9000人のメカニックが支えるサービス網に、パートナー企業との協創力も加わる。先崎氏は、個々の機械の進化だけでなく、ライフサイクル全体を支えるソリューションへと事業を広げていく方針を「Solutions Beyond Machinery(建機を超えたソリューション)」という言葉で示した。
ブースは、「Solution Linkage(ソリューション リンケージ)」「LANDCROS Connect(ランドクロス コネクト)」「カーボンニュートラル」「遠隔化/自動化」の4つの価値を軸に構成した。
Solution Linkageは、測量や施工、進捗管理で得たデータをつなぎ、現場作業の効率化を支援するICT施工ソリューション群だ。ブースでは、ダンプ運行、転圧、土量計測、点群生成を支援する各種サービスを端末や管理画面とともに紹介した。
Solution Linkageは、個々の作業を省力化するだけでなく、ダンプや建機の動き、転圧状況、土量の進捗を可視化し、工程全体の無駄や滞りを把握するための仕組みでもある。国土交通省が進める「ICT施工 StageII」を見据え、施工データを基に人員や資機材、工程を見直すことで、現場全体の最適化につなげる考えだ。
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