DataLabsは、点群データや2DCAD図面をクラウドへアップロードし、簡単な指示を与えるだけで、IFC形式のBIM/CIMモデルを自動生成する自動3Dモデリングプラットフォーム「Framy」を開発した。
DataLabsは「第8回 国際 建設・測量展(CSPI2026)」(会期:2026年6月17〜20日、幕張メッセ)に、独自のAIアルゴリズムを活用した自動3Dモデリングプラットフォーム「Framy(フレイミー)」を参考出展した。点群データや2DCAD図面をクラウドへアップロードし、簡単な指示を与えるだけで、IFC形式のBIM/CIMモデルを自動生成する。高性能PCや専用ソフトを必要とせず、クラウド上でモデリングを完結できる。
Framyは国土交通省の「デジタルツインを活用した公共構造物の維持管理手法の技術開発・実証」(SBIR)に採択された研究成果を基盤に開発。鉄道高架橋や橋梁(きょうりょう)などで精度検証を進めてきた。3Dモデルの契約図書化、BIM/CIM、積算/数量算出などに対応し、現場の業務負担を軽減する。
土木インフラ領域では、構造物だけでなく周辺の道路や地形面も自動モデル化し、一元的な統合管理が可能だ。建設や設備領域のBIMモデル自動生成にも対応している。BIM/CIMモデルはクラウドで共有でき、関係者とのスムーズな情報連携を支援する。
モデル生成の精度を確保するために、一般公開されているCAD製図基準などのガイドラインをAIに学習させている。生成したモデルと図面との食い違いをシステムが抽出し、確認が必要な箇所をレポートとして提示する機能も備える。
現在、ゼネコンや建設コンサルタントなどと先行トライアルを実施しており、図面を基に作成した3Dモデルデータと併せてレポートを提供している。人が確認すべき箇所をシステムが絞り込むことで、確認作業の効率化につなげる。
DataLabs 代表取締役CEO 田尻大介氏は「現状では一度で100%正しいモデルが生成されるわけではなく、ユーザー側でモデルの確認作業や修正のインプットをしてもらう必要はある。しかし、外注すれば高額なコストや1〜2カ月の納期を要していた3Dモデル化が、わずか5〜10分程度で完了する。専用ソフトウェアの調達やオペレーターの採用といった初期コストを抑えて導入できる」と説明する。DataLabsではモデリングチームによる修正対応が可能な体制を整え、モデルの自動生成から品質検証、修正までをワンストップで支援する。
配筋モデルでは、図面内の鉄筋の番号や数量、形状などの情報をデータベース化し、モデル化した際に合致しているかを自動でリストアップして要確認ポイントとして提示する。3Dモデル上の鉄筋には属性情報として鉄筋記号が付与されているため、リストの項目をクリックすればモデル内の該当部材へ直接移動できる仕組みだ。
田尻氏は開発で重視したポイントについて「スピード感を強く意識して開発を進めてきた。技術面ではAI技術の向上だけでなく、構造物などの対象ごとに学習させるべき基準を読み込ませ、何度もトライアルを重ねて生成結果に再現性があるかを実証してきた。国の研究開発プロジェクトを通じて、さまざまな意見を聞きながら精度検証を繰り返してきたことが強みだ」と説明した。
DataLabsはこれまで、3D配筋検査システム「Modely」や3Dインフラ補修工検査システム「Hatsuly」といった現場の施工管理・効率化システムを展開してきた。ModelyはLiDAR付きのiPadなどで取得した点群データを3Dモデルに変換し、検査項目の実測値を自動で帳票化する。Hatsulyは、橋梁補修工事において、取得した3Dデータからはつり深さや体積などを自動算出し、帳票作成まで行える。
田尻氏は「過去のプロダクトでも活用してきた自動モデル化技術を応用してFramyを開発した。創業以来実現を目指していたことが、研究開発を経てようやく実現できる」と手応えを語った。
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