SORABITOは、イレブンラボジャパンの音声AI技術を活用して、保守現場のメカニックに特化した音声AIアシスタントを開発した。建機メーカーのコマツに提供し、ハンズフリーなメンテナンス作業の実現を目指し、実証実験を開始している。
SORABITOは2026年5月、イレブンラボジャパンの音声AI技術を用い、保守やメンテナンス業務に特化した対話型の音声AIアシスタントを開発したと発表した。小松製作所(以下、コマツ)に提供し、実証実験を開始している。
建機メカニックが従事する現場では、膨大なショップマニュアルや取扱説明書から必要な情報を探し出すことが日常的に求められる。しかし、従来方法では「アームの動きが鈍い」「走行速度が遅い」といった曖昧な現象から原因を検索するのに多くの時間を要していた。また、メカニックの手が塞がっていたり、油で汚れていたりするため、その都度デバイスを操作して長文のテキストを読み込むことは、作業の中断や安全性の低下を招いていた。
対話型の音声AIアシスタントは、イレブンラボジャパンの音声合成技術と、SORABITOが設計した対話制御ロジックを組み合わせている。メカニックは工具を持ったハンズフリーのまま音声でAIと対話し、ショップマニュアルや取扱説明書から必要な情報を検索できる。
専門的な単語検索だけでなく、現場で発生している事象をそのままAIに語りかけるだけで、関連する故障コードやマニュアルの該当箇所を特定できる。知識の有無にかかわらず、必要な情報へ即座にアクセス可能になり、再問い合わせや手戻りの抑制が見込まれる。
AIは長文を一度に読み上げて回答するのではなく、「どこで、何をすべきか」を短文で順番に案内する。作業者が内容を確認しながら次の手順へ進める対話形式のため、騒音環境でも「聴く/話す」の音声だけで、故障診断や点検作業を進められるようにした。
SORABITOは今後、コマツとの実証実験を通じ、建機の保守やメンテナンス業務全般への適用を進める。また、多言語対応も進め、海外代理店や海外拠点での活用も視野に入れる。
建機の保守業務では、マニュアルから必要な情報を探す作業に時間を要する上、手がふさがった状態や油で汚れた状態では端末操作が難しかった。
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