SORABITOの建設会社向けに点検業務を電子化する「GENBAx点検」が、西松建設の平塚製作所で採用された。GENBAx点検は点検表をペーパーレス化するツールで、安全点検業務の効率化につながる。
SORABITOは2024年10月9日、建設会社向けの安全点検業務支援ツール「GENBAx点検」が、西松建設の平塚製作所にて採用されたと発表した。
GENBAx点検は、安全点検を効率化するツール。建設機械の始業前点検、設備や足場の点検、作業員の健康チェックといった点検表をペーパーレス化し、安全点検業務を効率化できる。
西松建設 DX戦略室は、「西松DXビジョン」の実現を目指し「現場力がシンカしたスマート現場」の実現に向け、現場での品質や安全、生産性向上に資する技術の導入と支援に努めている。
DXビジョン実現の一環で、「建設現場のあらゆる点検記録をデジタルで一元管理」「事務所にいながらでも適時に点検状況を確認したい」というニーズを持っており、その期待に応えるサービスとしてGENBAx点検を選定。社内の資機材を管理する平塚製作所で使用する機械や道具類の点検電子化のトライアルを実施し、効果を体感できたため実採用に至った。
導入効果としては、「点検作業が簡単。システムも使いやすい」「点検項目が明確で分かりやすい。紙が無くなってうれしい」「点検結果が一元化されており、点検状況を把握しやすい」「紙が無くなり、煩わしさがなくなった」など、紙からの脱却による業務効率化が実現したとの声が寄せられた。
トライアル当初は、点検作業者にとって使いやすい機能が中心だったが、最終的には電子承認機能の追加など、管理者の業務管理でも省力化が実現したという。
今後、西松建設では、紙管理で臨機応変に対応できていたトラブルをデジタル化した後も柔軟に対応できるようにする他、データ入力の重複解消や帳票類の自動作成などさまざまなシステムとの連携も検討していくという。
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024:インフラ維持管理を3D点群で一元管理する“3次元点検台帳”、ドローン点検で著名な三信建材工業が提供
産業動向:PC橋梁部材を施工場所に合わせて相互生産委託、IHIインフラ建設と川田建設が業務提携
メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024:富士フイルムの「ひびみっけ」が1億200万画素カメラ「GFX100」とレンタル可能に
“土木×AI”で起きる建設現場のパラダイムシフト(27):“現場DX”を実現するAI×デジタルツイン 熟練者の技能をモデル化などの最新論文【土木×AI第27回】
スマートコンストラクション:AIと画像処理技術を活用した高精度な削孔座標検知技術を開発、モルフォとライト工業など
スマートコンストラクション:通行止めせず高速道路を大規模修繕、鹿島とNEXCO中日本の新工法Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10