国交省は、アイ・ロボティクスの点検技術を2つのカタログに同時掲載した。0.04ミリのひび割れを見抜き、空間を丸ごと3Dデータ化する次世代インフラ点検技術だ。
アイ・ロボティクスは、「360度カメラ及び4Kカメラ搭載マイクロドローンによる点検支援技術」が、国土交通省の「点検支援技術性能カタログ」と「上下水道DX技術カタログ」の両方に掲載を果たしたと2026年4月に明らかにした。
点検支援技術性能カタログは、技術の客観的な性能や信頼性を評価する役割があり、上下水道DX技術カタログは、自治体や事業者が導入を検討する際の実用性を評価する指針だ。両方をクリアしたことは、アイ・ロボティクスのドローン点検技術が単なる性能の良い実験技術にとどまらず、現場での実運用を前提とした社会実装レベルの技術として国からお墨付きを獲得したことにもなる。
マイクロドローンは、従来は作業員が危険を冒して目視していた狭小空間の点検を安全な遠隔操作へと置き換える。搭載した4Kカメラと360度カメラを駆使し、最小0.04ミリレベルの微細なひび割れを検出し、目視では見落としがちな初期の劣化も正確に把握する。
さらに、取得した画像データをオルソ化や点群、BIMモデル化、そして最先端の3DGS(ガウシアンスプラッティング)データへと加工する。座標や距離といった幾何情報を算出し、定量的な評価や機械化施工のロボット制御用データとして現場での活用の道を開く。
アイ・ロボティクスが提供するドローンサービスは、単に飛ばして撮影することだけではない。事前の現場調査に基づいた綿密な飛行計画の立案からはじまり、空間全体の抜け漏れのないデータ取得、解析、構造化、そして点検に資する報告書の作成までがワンストップで完結。点検データの蓄積により、属人的なその場限りの確認作業だったインフラ点検が、時系列で比較可能な「情報資産」へと昇華させることにもなるだ。
アイ・ロボティクスは今後、空と地上とAIを統合した全方位デジタル化の技術を基盤に、鉄道やプラント、エネルギー施設など、より高度な点検ニーズが眠る分野への展開を進める。
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