建設業で培ったノウハウを活用し、ドローンに関して空撮や測量、インフラ点検、操縦士育成まで幅広く事業展開する安田建設。ドローンの建設用途を広げるべく、暗所や狭小空間の点検を可能にするワンタッチ後付けのLED照明や赤外線カメラユニットも提供している。
岐阜県の安田建設は「Japan Drone 2026」(会期:2026年6月3〜5日、幕張メッセ)で、小型ドローンに搭載できるLED照明器具と赤外線センサーを展示した。既存の機体に手軽に後付けするだけで、暗所の撮影や温度などの計測が可能になる。
安田建設は、ゼネコンのICT施工支援を主力事業としている。1989(平成元)年に土木関連からスタートした企業だが、その後は太陽光を中心とした再生可能エネルギー事業、ドローン事業へと業務を拡大してきた。このうちドローン事業では現在、測量から3Dのデータ作成、建機用データ作成の他、出来形管理、提出帳票類の処理といったDX全般を請け負っている。
本社は岐阜県の山間部に位置しており、周辺では獣害も多く発生している。DJIの「Avata 360」用に設計したLED照明は、そうした環境の中で生まれた。
ドローン事業部 部長 塚本将大氏は、「近所の方から『天井裏が湿って沈んできている』という相談を受けた。そこで、たまたま手元にあった照明付きのドローンを飛ばして天井裏を撮影したところ、状態を鮮明に確認できた」と、狭所や暗所の点検分野に乗り出す契機になったエピソードを語った。
塚本氏はその際、「安価な機器であれば、導入しやすいことにも気付いた。既存ドローンに追加して、機能強化につながるソリューションとして展示品を開発した」と経緯を説明した。
Avata 360は、8K対応の360度撮影が可能なドローンだ。しかし、現時点で純正オプションに照明がないため、そのままでは暗所の点検には使えなかった。安田建設のLED照明を取り付ければ、天井裏や床下、配管内部といった光のない場所の点検が可能になる。
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