国土交通省は地価や周辺施設、防災、都市計画などの不動産情報を地図上に重ね合わせて表示できるWeb版GISシステムの運用を開始する。PCやスマホ、タブレットから不動産に関する複数のデータが閲覧できる。
国土交通省は2024年4月1日から、不動産取引で参考になる価格や都市計画などの情報を地図上に重ね合わせて表示するWeb版GISシステム「不動産情報ライブラリ」の運用を開始する。PCのほか、スマホやタブレットからも閲覧が可能だ。
不動産情報ライブラリは、オープンデータなどを活用して、不動産取引の際に参考になる価格や周辺施設、防災、都市計画などの情報を集約し、同一の地図上で表示するシステムだ。
掲載予定の主な情報は次の通り。
不動産情報ライブラリに掲載する情報は、閲覧できるだけではなく、APIによりデータの一部を無償公開する。APIを利用することで、公開情報と、ユーザーが個別に保有する情報とを重ね合わせて表示できる。API利用希望者は不動産情報ライブラリ内の申請ページから申し込みを行う。なお、掲載中の一部の情報は外部サイトの情報提供サービスを利用しており、利用には注意が必要だとしている。
国土交通省では現在、地価公示と都道府県地価調査、不動産取引価格情報を「土地総合情報システム」で公開しているが、2024年度以降はこれらの情報を不動産情報ライブラリに統合する。運用開始後は利用者アンケートなどを実施し、掲載情報の追加や変更を随時検討する。
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