ホンダトレーディングは、砂漠の砂を造粒した人工骨材「Rising Sand」を開発するPathAheadと、道路舗装材/建設資材分野の事業化に向けた業務提携を開始した。
本田技研工業(ホンダ)グループの総合商社ホンダトレーディングは2026年5月22日、砂漠の砂を造粒した人工骨材「Rising Sand(ライジング サンド)」を開発するPathAhead(パス アヘッド)と、道路舗装材/建設資材分野の事業化に向けた業務提携を開始したと発表した。
PathAheadの製品開発力と、ホンダトレーディングのグローバルな調達/販売ネットワークを組み合わせることで、製品の企画/研究/開発から製造、供給体制の構築までを一体で進める。
PathAheadは、ホンダの新事業創出プログラム「IGNITION」発の素材スタートアップ。PathAhea 代表取締役社長 伊賀将之氏はホンダの材料研究センターで11年間にわたり素材研究や自動車向け鋼板開発に従事し、その知見を建設分野に応用している。
Rising Sandは、100マイクロメートル程度の微細で不ぞろいな球状の砂漠の砂を、数十ミリ単位の粒径へと均一に造粒した高硬度の人工骨材で、道路舗装やコンクリート、路盤材など多様な用途に活用できる。
PathAheadによれば従来の天然骨材と比較して約2.5倍の耐久性を備え、一般的な天然骨材道路の耐用年数約10年に対し、20年以上への長寿命化を見込む。さらに、道路修繕頻度の低減によりライフサイクルコストを従来比約60%まで抑えられるとしている。
今回の提携において、PathAheadは独自の技術を用いた次世代舗装材と建設資材の開発/製造を担い、ホンダトレーディングは自社のノウハウを活かした原材料の調達と国内外への製品販売を推進する。
アフリカ地域では道路舗装率が約20%にとどまり、舗装済み道路の劣化も進んでいるため、物流コスト増加などの経済損失につながっているという。
PathAheadは2027年からケニアを皮切りに、タンザニア連合共和国、南アフリカ共和国の順で、約3年間、道路舗装に関する実証実験を実施する。現地の気候や交通条件を踏まえ、施工性や耐久性、品質の再現性などを検証。量産に向けて道路舗装の各種要件を満たす仕様の確立を目指すとしている。
2028年にはケニアにRising Sandを量産する自社工場を設立予定で、現地調達/生産による安定供給体制の構築に取り組む。現地調達可能な砂漠の砂を活用することで、天然骨材と同等の価格での提供を目指す。
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