コックピット(キャブ)内の改良点は、長時間作業でも疲れにくい自社開発の操縦席「コンフォートシート」を導入。耐久性の高い合皮を使い、背中や臀部(でんぶ)の通気性を改善した他、身体の各部を面で支えて体圧を分散するシート構造や上下方向からの振動を吸収するサスペンションも内蔵している。
ディスプレイは10インチのタッチ式で、360度の鳥瞰映像、車体角度、機能のON/OFFなどの多くの情報を表示。オプションでは、冷却水温や油温、燃料、尿素水の残量を示す画面にも切り替えられる。
車両の鍵も物理キーからリモートキーに変更。離れた場所に居てもドアの解錠/施錠やエンジン始動が可能になった。搭乗前にエアコンを操作できるため、熱中症対策としても有効だ。
昨今の原油高騰に伴う建機のランニングコスト増には、消耗部品のロングライフ化で応える。作動油の交換時期は5000時間から6000時間へ、作動油フィルターは1000時間から2000時間へ、エンジンから排出されるススや黒煙を捕集する後処理装置「DPF」は4500時間から9000時間へとそれぞれ延長した。メンテナンスのインターバルを延ばすことでコストを低減し、建設現場の脱炭素化にも貢献する。
マシンの長寿命化では、既存の「稼働管理システム」と「予防保全システム」で、マシンダウンリスク軽減を見込む。
稼働管理システムは、GPSから建機の位置や稼働状況、燃費情報、警報などを収集し、複数の重機を管理する。遠隔診断で異常への早期対応や事前対処が可能になり、定期交換部品の寿命延長や高額修理費の発生などの抑制につながる。
予防保全システムは、建機の稼働データを自動解析し、数値が一定レベルに達した場合に適切な対応を提案してエンジンや油圧ポンプの重大な故障を予防する。
SK200の市場投入に合わせ、2022年12月にリリースした遠隔操作システム「K-DIVE」とICT建機との連携も強化する。2027年度には、SK200の先進アシストや周囲検知の機能が、そのまま他のK-DIVE対応機でも利用可能になる見込み。その先には稼働データのAI活用による安全レポート作成やオペレーター評価、自動運転などへの展開も見据える。山本氏は「K-DIVEでクラウドに蓄積される稼働データをAIで解析することで、現状と比較し、改善提案などに役立て、当社の目指すソリューションビジネスに発展させていければ」と今後の抱負を語った。
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