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» 2021年06月04日 07時00分 公開

チルトローテータのマシンコントロールも可能なICT油圧ショベル、コベルコ建機第3回 建設・測量 生産性向上展(1/2 ページ)

コベルコ建機は、チルトローテータのマシンコントロールも可能なICT油圧ショベル「SK135SR-7」を開発し、2021年5月1日に発売した。

[遠藤和宏,BUILT]

 一般的に油圧ショベル用チルトローテータは、バケットの回転や角度調整に応じているため、法面の整形や溝掘削といった狭所作業の効率を高める。しかし、3Dマシンコントロール(MC)に応じていないものが多く、法面整形などでは、オペレーターにチルトローテータを高い精度でコントロールする技術力が求められた。

 こういった課題を解消するために、コベルコ建機は、engconとマシンコントロールに対応したチルトローテータを開発するとともに、SITECHとTrinmbleと共同でチルト動作の自動制御を含めた3Dマシンコントロール技術「トリンブル3Dマシンコントロールシステム」を開発した。

 コベルコ建機は、「第3回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO)」(会期:2021年5月12〜14日、幕張メッセ)で、engconと共同開発したチルトローテーターとトリンブル3Dマシンコントロールシステムを備えたICT油圧ショベル「SK135SR-7」をアピールした。

簡易グラブで掘削面の障害物も除去可能

 SK135SR-7に装着したチルトローテーターは、バケットを360度回転させられ、バケットの角度を±45度傾けられるため、油圧ショベルを走行させることなく整形できる法面幅が通常の油圧ショベルより広い。さらに、多様な角度の施工面にバケットのチルト角度を合わせられるので、建機の足場を整地しなくても、バケットを傾けて法面の整形が可能。

engconと共同開発した「チルトローテーター」
チルトローテーターの機能性

 チルトローテーターの利点について、コベルコ建機の担当者は、「チルトローテータには、掘削面などの障害物を取り出せるアタッチメント“簡易グラブ”が付いているため、玉掛け用のクレーンや専門のオペレーターが現場に不在でも、ある程度の重さと大きさの障害物を撤去できる。また、作業に合わせて適切なバケットに油圧で交換するクイックヒッチ機能も搭載しているため、バケットの取り外しと装着を手作業で行わずに済み、安全性と生産性を向上する」と話す。

アタッチメント「簡易グラブ」

 続けて、「トリンブル3Dマシンコントロールシステムは、あらかじめ入力した設計データに合わせて、バケットの角度と向きやブームを自動で調整し、オペレーターは、アームの操作と旋回の操作だけに集中して、法面の整形や溝掘削を行える」と説明した。

 トリンブル3Dマシンコントロールシステムの構成機器は、ブーム、アーム、バケット、チルトローテータに取り付ける角度センサーや通信モジュール、無線機、GNSSアンテナ、モニター、バルブモジュール、コントローラー兼車体角度センサー。

チルトローテーターのマシンコントロールによる施工のイメージ
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