野原グループは、建具サブコンと製作工場向けに「製作図・バラ図連動サービス」の提供を開始した。ボトルネックとなるバラ図作成の待ち時間を解消し、サプライチェーンの生産性を向上させる。
BuildApp(ビルドアップ)で建設DXに取り組む野原グループは2026年2月26日、鋼製建具工事の作図業務の効率化と品質標準化を目的に、BuildApp建具の新サービスとして、建具サブコンと鋼製建具製作工場を対象に、「製作図・バラ図連動サービス」の商用提供を開始した。
鋼製建具工事の現場や工場では、長らく作図業務の非効率が課題だった。作図の多くが個人のスキルや外部業者に依存しており、品質のばらつきや修正対応の増加を引き起こし、結果としてサプライチェーン全体の遅延を招く要因となっている。
中でも深刻なのが、工場での「バラ図(部品図)」作成担当者の不足だ。度重なる設計変更による手戻りが多い上、バラ図を作成する技術者が不足し、生産工程の強固なボトルネックとなっている。結果として、繁忙期にもかかわらず工場の稼働率を上げられない事態が頻発しているのが現状だ。
こうした課題を解決するため、野原グループは建具サブコン向けと製作工場向けに機能製作図とバラ図の連動サービスを展開する。
建具サブコン向けには、「製作施工図作図サービス」を提供し、2D設計図書の建具関連情報を入力データとし、建具の専門知見を基にした高品質な製作施工図の作図を請け負う。製造や施工の工程を考慮した図面を作成するため、ゼネコンの承認プロセスで手戻りを大幅に削減する。
一方、製作工場向けには、「バラ図連動サービス」を用意。建具サブコン側で承認された製作施工図データを活用し、工場側の入力データとなるバラ図作成用のCSVデータを自動出力する。工場のボトルネックとなっていたバラ図作成の手間を省き、工場の待ち時間削減と稼働率の大幅な向上が実現する。
2026年2月時点での対応範囲は、建具サブコン向けが「全てのドア種(鋼製建具)」、製作工場向けが「一般開き戸(鋼製建具)」となっており、その他のドア種も順次拡張する予定だ。価格は両サービスともに、別途相談としている。
野原グループはサービスの商用化と並行し、対応範囲や運用モデルの高度化を目的とする実証実験もスタート。日本フネン、ダイセン工業、横浜アクロス、竹内鋼材、協成金属建材、倖榮、伊丹ファクトリーが参加する。ゼネコンからの鋼製建具(SD)受注を起点に、建具サブコンと製作工場の双方が利用できる仕組みを2DCADを活用して構築し、製作着手までのリードタイム短縮を共同で検証する。
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