BuildApp総合研究所は、団塊世代の大量退職による技術者不足と技術継承の危機(2025年問題)が、建設業界にどのような影響を与えているかを調査した。その結果、2025年問題を理解している人で、技術継承への不安を感じる人は、全体で9割超を占めた。背景には、「若手が定着しない/育たない」「技術継承の仕組みが不十分」「人手不足が深刻」といった複合的な要因が挙がった。
野原グループのBuildApp(ビルドアップ)総合研究所は、全国の20〜70代の建設産業従事者1000人を対象に、「2025年問題」に関する意識調査をし、その結果を2026年1月14日に公表した。
今回の調査では、団塊世代の大量退職による技術者不足と技術継承の危機が、建設業界にどのような影響を与えているかを明らかにした。
2025年問題の認知は89.1%となり、内容理解は63.0%。業界課題として広く認識はされているが、内容理解=「熟練技術者の定年による大量退職での技術継承が問題化」という点は3分の2にとどまった。
内容理解度を職種別にみると、1位は「DX推進部門」(95.3%)、2位が「購買部門」(81.9%)と高く、意外なことに、現場に近い職種では、「専門工事」(認知76.1%、理解51.1%)、「施工」(認知83.3%、理解56.1%)、「施工管理(現場監督/所長)」(認知92.1%、理解66.1%)では内容理解度が低い結果となった。
2025年問題の内容理解度が高い人で、技術継承への不安を感じる人は、全体で92.0%を占めた。
不安の背景、上位3位には、「若手が定着しない/育たない」(42.2%)、「技術継承の仕組みが不十分/若手が定着しない/育たない」(42.2%)、「人手不足が深刻」(35.5%)といった複合的な課題があるとみられ、「仕組み」と「人材定着」が不安感に大きく影響している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10