熟練技術者の大量退職で「技術継承に不安」9割超 「建設2025年問題」が突きつける現実調査レポート(1/2 ページ)

BuildApp総合研究所は、団塊世代の大量退職による技術者不足と技術継承の危機(2025年問題)が、建設業界にどのような影響を与えているかを調査した。その結果、2025年問題を理解している人で、技術継承への不安を感じる人は、全体で9割超を占めた。背景には、「若手が定着しない/育たない」「技術継承の仕組みが不十分」「人手不足が深刻」といった複合的な要因が挙がった。

» 2026年03月10日 10時00分 公開
[BUILT]

 野原グループのBuildApp(ビルドアップ)総合研究所は、全国の20〜70代の建設産業従事者1000人を対象に、「2025年問題」に関する意識調査をし、その結果を2026年1月14日に公表した。

 今回の調査では、団塊世代の大量退職による技術者不足と技術継承の危機が、建設業界にどのような影響を与えているかを明らかにした。

「2025年問題」の認知度は89.1%も、内容理解度では63.0%と低め

 2025年問題の認知は89.1%となり、内容理解は63.0%。業界課題として広く認識はされているが、内容理解=「熟練技術者の定年による大量退職での技術継承が問題化」という点は3分の2にとどまった。

 内容理解度を職種別にみると、1位は「DX推進部門」(95.3%)、2位が「購買部門」(81.9%)と高く、意外なことに、現場に近い職種では、「専門工事」(認知76.1%、理解51.1%)、「施工」(認知83.3%、理解56.1%)、「施工管理(現場監督/所長)」(認知92.1%、理解66.1%)では内容理解度が低い結果となった。

「2025年問題」について、どの程度認識していますか? 「2025年問題」について、どの程度認識していますか? 出典:BuildApp総合研究所プレスリリース

技術継承の不安は9割超、背景に「若手が定着しない、仕組み不十分、人材不足」

 2025年問題の内容理解度が高い人で、技術継承への不安を感じる人は、全体で92.0%を占めた。

 不安の背景、上位3位には、「若手が定着しない/育たない」(42.2%)、「技術継承の仕組みが不十分/若手が定着しない/育たない」(42.2%)、「人手不足が深刻」(35.5%)といった複合的な課題があるとみられ、「仕組み」と「人材定着」が不安感に大きく影響している。

熟練技術者の大量退職による技術継承に不安を感じる理由に近いものを選択してください 熟練技術者の大量退職による技術継承に不安を感じる理由に近いものを選択してください 出典:BuildApp総合研究所プレスリリース
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