ショーボンド建設と燈は、建設現場の業務効率化と技術継承を目的としたAIアシスタント「Archibs」を開発した。現場監督の社内資料の検索や資料作成を生成AIとの対話形式で支援する他、音声機能でキーボード操作が困難な現場での文字読み上げや会話のテキスト化が実現する。
東京大学発AIスタートアップの燈(あかり)は2026年2月9日、ショーボンド建設と共同で、建設現場の業務効率化と技術継承を目的としたAIアシスタント「Archibs(アーカイブス)」を開発したと発表した。
Archibsは、現場監督の日常業務となっている情報検索や資料作成を対話形式で支援するAIアシスタント。機能としては、ショーボンド建設が蓄積してきた数百万規模のファイルと連携し、必要な情報を抽出して回答を生成するRAG(検索拡張生成)を中核に据えた。
クラウドストレージの「Box」と連携し、社内に保存された膨大なファイル群を対象に、チャットのやり取りで回答を生成する。ユーザーが個人領域にアップロードしたファイルも検索対象にできる。特定のExcelファイルやデータベースを検索範囲に設定すれば、横断的な情報検索や比較検討も可能だ。。
現場での利用を想定し、騒音環境下でもクリアな声で入出力する機能も備える。例えば、計測値の読み上げをテキスト化し、表形式で出力。建設業界特有の専門用語でも認識する他、多言語翻訳にも対応しており、外国人労働者とのコミュニケーション支援も視野に入れる。
技術面では、数百万件規模のデータを高速かつ低コストで処理する独自アーキテクチャを採用した。建設業界で多用するPDF仕様書に対し、OCR(光学文字認識)で表組みや画像内テキストを抽出し、図面内の注釈やスペック表も検索対象に含められる。さらに、フォルダ単位で検索範囲を指定可能できるため、プロジェクト単位で参照資料を限定して回答精度をより高められる。
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