GRIFFYは、体調管理ソリューション「GenVital LTE」の新機能で「メッセージ送信機能」と「IoT連携機能」を追加した。現場作業者が装着するリストバンド型デバイスに作業指示などのテキストを送り、音と振動で通知する。IoT連携では、現場の雨量、風速、傾斜、騒音などが警戒値を超えると、注意喚起する。
GRIFFYと親会社のエコモットは、GRIFFYが提供する体調管理ソリューション「GenVital(ゲンバイタル) LTE」に「メッセージ送信機能」と「IoT連携機能」を追加し、2025年10月20日から提供を開始した。
GenVital LTEは、ソニーネットワークコミュニケーションズ製リストバンド型デバイスで収集した現場作業員の心拍数と位置情報、現場内の暑さ指数をもとに、作業員の体調を4段階で判定し、作業管理者と作業員本人にアラート通知するサービス。
今回の新機能のメッセージ送信は、作業管理者が定型文や任意のメッセージをリストバンドに送信すると、装着者に音と振動で着信を知らせる。即座に内容を確認できるため、迅速かつ効率的な作業指示や注意喚起が可能となる。
また、GRIFFYが提供するクラウド計測サービスと連携し、雨量、風速、傾斜、騒音/振動、粉塵濃度などの計測値が警戒値を超過した際、装着者に自動で通知する。そのため、データ計測から現場作業員へ注意を流すまで、作業プロセスの完全自動化が実現する。
GenVital LTEは、大林組の体調管理判定アルゴリズムを活用して共同開発した。心拍数を計測するリストバンドから、専用クラウドサービス「GRIFFY wear.」にLTE通信で直接データを送信するため、現場作業員はリストバンドを装着するだけで手軽に利用できる。心拍数の計測間隔は20秒、専用クラウドサービス上の収集データは1分間隔で更新する。管理画面から心拍数や暑さ指数、SOS発信や転倒発生の状況をリアルタイムで把握できる。
装着者の転倒検知や管理者へのSOS発信といった機能は、以前から搭載済み。リストバンドは位置情報も取得し、アラート通知の対象者やSOS発信者の現在位置を容易に特定できる。現場内の暑さ指数はウェザーニューズからAPI連携で得ているため、暑さ指数を別途計測する必要はない。
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