建設や運送など現場の熱中症リスクを可視化するウェアラブルデバイス「hamon band」シリーズを展開するミツフジは、「第11回 猛暑対策展」に新モデル「hamon band N」を出展した。e-SIMを内蔵し、クラウドと直接通信することで複数拠点の作業員を一元管理できる。
ミツフジは「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2025」と同時開催の「第11回 猛暑対策展」(会期:2025年7月23〜25日、東京ビッグサイト)で、最新の熱中症対策ソリューションとしてe-SIMを搭載したスマートウォッチ型デバイス「hamon band N(ハモンバンド エヌ)」など3種類のウェアラブルデバイスを披露した。
近年の猛暑の常態化により、建設/製造現場などの暑熱環境下での熱中症リスクへの対応は社会課題となっている。厚生労働省は、2025年6月から職場での熱中症対策を義務化した。ミツフジは現場作業者の安全管理をリアルタイムに支援するウェアラブルデバイスを展開しており、「hamon band N」はその最新モデルだ。
hamon bandシリーズには、産業医科大学、前田建設工業との共同研究により開発した、心拍情報から深部体温の変化を推定する技術を採用。独自のアルゴリズムにより、着用者の心拍データから深部体温の上昇/下降を推定し、熱中症リスクをリアルタイムに可視化する。体調異変の兆候を検知すると、LED表示やバイブレーションなどで本人に直感的に通知する仕組みだ。大林組やヤマト運輸などで導入実績がある。
担当者は「温度センサーを使用せずに深部体温を推定するため、自動車内の高温や直射日光などの影響を受けにくいのがポイントだ」と語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.