現場環境の管理では、ポーラ化成工業が開発した熱中症リスク判定AIカメラ「カオカラ」が有効。WBGT(暑さ指数)を基にした外部環境と顔画像で、AIが個人ごとの熱中症リスクを判定する。AIは体温ではなく、寝不足や赤みなど顔を読み取り、何十万通りもの顔画像を深層学習することで精度を担保している。
カオカラの使い方はタブレットを起動して設置すれば準備完了。判定時間は最大3秒で、データは一元集約されるため、管理やは全体や個別の健康状態をいつでも把握できる。現場導入する場合は、カオカラをプリインストールした専用タブレットをレンタルする形態となる。
現場状況を知るには、熱中症予防表示器が役立つ。WBGT、周囲温度、湿度を表示し、WBGTだけ、または順番などの設定が変えられる。屋外現場や夏季スポーツでの熱中症の注意喚起につながる。温度湿度センサー、黒球温度センサーともに取り外せるので、収納や運搬がしやすい。
進氏は「2025年は熱中症対策の義務化や気候の影響で、例年よりも早い5月から熱中症対策製品の問い合わせが多く、稼働台数も増えている。対応できているのはまだ大手中心で、中小建設会社にも、豊富な暑さ対策のラインアップで現場目線での快適な作業環境づくりや健康管理の仕組みを提供していく」と抱負を述べた。
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