東急建設とアキューゼは、目に見えない微小な水滴を検知することで、結露を原因としたカビや腐食などのトラブルを防止する「結露検知システム」を開発した。
東急建設とアキューゼは2025年7月24日、初期段階の目視できない結露をリアルタイム検知できる新システムを共同開発したと発表した。微小な水滴(0.1〜1μm)をセンサーで直接検知することで、結露を原因としたカビや腐食などの建物のトラブルを防止する。
新システムは物質・材料研究機構(NIMS)の技術を応用して開発した。モイスチャーセンサーデバイス、データ受信機、LTE送信ゲートウェイ、クラウドアプリの4つの主要コンポーネントから成る。
センサーデバイスは乾電池で駆動し、対象面に接触させて設置。センサーデバイスとデータ受信機は無線通信のため、新築/既存を問わず導入可能だ。収集したデータはLTE送信ゲートウェイを通じてクラウドに送信。結露検知システムにはアプリを介して離れた場所からでもアクセスでき、リアルタイムで結露の状態を確認可能だ。「未結露」「見えない結露」「結露」の3段階で結露の状態を表示し、状況に応じた対策を促す。
今後は冷凍/冷蔵倉庫食や品工場、美術館、図書館、病院など、多様な用途の建物に新システムを導入し、竣工後の性能検証に加え、運用中のトラブル防止も図る。
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