奥村組の築48年の社宅をリノベーションした全住戸ZEH水準の賃貸マンション「OC RESIDENCE R NISHINOMIYA OGO」が竣工した。
奥村組、積水化学工業 住宅カンパニー、リノベるは2025年3月25日、築48年の奥村組社宅をリノベーションした兵庫県西宮市の賃貸マンション「OC RESIDENCE R NISHINOMIYA OGO(オーシー レジデンス アール 西宮大箇)」が竣工したと発表した。全面的に省エネ性能を改善し、全住戸をZEH水準に再生している。入居開始は2025年4月。
OC RESIDENCE R NISHINOMIYA OGOは、奥村組がリノベると推進する社宅6棟改修プロジェクトの1つで、積水化学も含めた3社にとって初の一棟全戸ZEH水準の賃貸マンションとなった。1977年竣工の旧耐震基準、さらに断熱性能基準も存在しない時代に建てられた築古ストックで、継続利用には性能面の見直しが必要とされていた。そこで耐震性/耐久性を現行基準で確認した上でリノベーションを実施した。
改修工事では、建物の構造体以外を全て解体/撤去するスケルトン工事を行い給排水管や配線、内装、設備は全て新設した。断熱には、湿気と熱を遮断する断熱気密構造により結露やカビを抑制する積水化学グループの断熱特許工法を採用。この他にもインナーサッシ、高効率エアコンや省エネ高効率給湯器、高断熱浴槽、ヘッダ方式の給湯/給水管を導入した。
リノベーションにより全住戸で建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)「ZEH Oriented」を取得。2025年4月から新築住宅で義務化される基準と同等以上の省エネ性能を備える住居に再生した。断熱性能はUA値0.50、一次エネルギー消費量は省エネ基準比で28〜31%削減。改修時に建物の省エネ性能について第三者評価を受けており、新築住宅と同様の「省エネ性能ラベル」を全住戸に表示する。
省エネ性能の向上に加え、デザイン面と機能面のバリューアップも実施した。共用部と専有部の各所には、自然を都市空間に取り込む「バイオフィリックデザイン」を採用。奥村組の創業地である奈良県の間伐材「ならもく」をサインや意匠のアクセントに活用するなど自然素材による安らぎの空間を提供する。機能面ではドッグランや共用ラウンジなどを整備した。
OC RESIDENCE R NISHINOMIYA OGOはRC造、地上7階建てで、敷地面積は1850.31平方メートル、延べ床面積は3552.67平方メートル。総戸数は46戸。事業企画/設計は奥村組とリノベるの共同実施で、設計監理/施工、サブリーサーマッチングはリノベるが担当。温熱計算を含むZEH水準リノベーションの設計には積水化学が協力した。竣工後は奥村組が賃貸住宅事業を行う。3社は今後も全戸ZEH水準リノベーションを推進していく。
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