東急コミュニティー、日本UAS産業振興協議会、ハミングバードの3者は、マンションを対象としたドローン点検/調査の操縦者育成を目的とした新資格を創設した。
東急コミュニティーは2025年5月26日、日本UAS産業振興協議会(JUIDA)、ハミングバードと共同で、ドローンによるマンション点検/調査を行う操縦者の育成を目的に、新たな資格「ドローン点検スペシャリスト」を創設すると発表した。第1弾として、「マンション外壁編」を開始する。
マンションなどの建物点検分野でドローンを活用することで、外壁目視点検が困難な高層建物や大型建物の点検、点検費用や点検業務工数の削減、赤外線画像などのデータに基づく客観的な点検結果の提供などが期待される。
2022年12月にはドローン操縦士の国家ライセンス制度が開始。有資格者数も増加傾向にある一方、既存の資格制度と実際の点検現場で求められるスキルとの間にギャップがあることが課題となっている。
今回、3者連携による育成資格「ドローン点検スペシャリスト育成コース<マンション外壁編>」を創設した。JUIDAと東急コミュニティーがカリキュラムを監修し、ハミングバードが教育を担当。東急コミュニティーの現場をはじめとするマンションなどの住居を中心とした建物調査で、即戦力として活躍できる人材を育成する。
講習会は、実践的な実技講習が行える都内最大級の広さの「板橋ドローンフィールド」を会場に、点検現場に精通した一等無人航空機操縦士による少人数制指導を行う。講習は2日間。関係法令やドローンマンション点検の概要、赤外線画像の解析などを学ぶ座学と、調査用ドローンを使用した実技を行う。
受講条件は、無人航空機操縦者技能証明(一等、二等)、JUIDA無人航空機操縦技能証明および無人航空機安全運航管理者、DPAなどのドローン民間資格のいずれかを保有していること。料金は1人当たり22万円(税込み)。別途ライセンスカード発行手数料2万円(税込み)などがかかる。
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