三井不動産が兵庫県尼崎市西向島町で計画していた物流施設が、東急建設の設計・施工で完成した。テナントは、EC向け配送センター代行などを展開する関通が1棟丸ごと賃借する。
三井不動産は2025年6月2日、兵庫県尼崎市で開発を進めていた物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク尼崎I(MFLP 尼崎I)」が2025年5月31日に完成したと発表した。
建物規模は、S造4階建て、延べ床面積は3万5929.95平方メートルで、設計・施工は東急建設が手掛けた。
入居テナントは関通が1棟を丸ごと賃借し、兵庫県尼崎エリアの3PL事業の重点注力拠点と位置付け、新たな収益の柱とする計画だ。
所在地は、兵庫県尼崎市西向島町15-8。阪神高速3号神戸線の尼崎西出入口から約1.2キロ、名神高速の尼崎ICから約4.5キロと高速道路へのアクセスに優れ、大阪中心部や港にも近い場所に立地し、大阪や神戸への市内配送のみならず関西全域への広域配送まで幅広い物流ニーズに対応できる。また、阪神電鉄本線の出屋敷駅から徒歩10分と雇用確保の面でも好条件の場所にある。
1階トラックバースは45フィートコンテナ車に対応。河川洪水や高潮の洪水が発生しても浸水しないように、1階床レベルを設定し、72時間持つ非常用発電機や受変電設備は、高潮(破堤時)の最大浸水レベルを想定して屋上に設置している。
エントランスやラウンジは、「Clean & Natural」の開発コンセプトのもと、木やグリーンを取り入れながら、働く人にとって良好な空間づくりに配慮している。3階には、Wi-Fi利用可能な従業員ラウンジを整備し、快適で働きやすい環境を提供する。
また、屋根全面に太陽光パネルを敷き、施設全体で使用する電力を実質的に再生可能エネルギーでまかなう。今後は、DBJ Green Building 認証(4つ星)や『ZEB』認証の取得も予定している。
ロジスティクス:愛知県一宮市の延べ6.6万m2物流施設が矢作建設の施工で竣工、内装仕上げに尾州織物クロス採用
産業動向:三菱地所設計、都市開発初期の土地選定や企画構想も含む「CCMサービス」を開始
「省エネ計算の専門家」が解説する建築物省エネ動向(3):BELS、CASBEE、DBJ GB…環境性能認証は不動産の“必須要件”になるか(後編)
産業動向:戸建て売上1.1兆円に 大和ハウス工業25年3月期決算、売上高5.4兆円で過去最高更新
ロジスティクス:三井不動産が茨城に延べ9.8万m2の物流施設完成 ダブル連結トラック対応、工場としても活用
ロジスティクス:神奈川県厚木で延べ6万m2の4階建て物流施設着工、大林組Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10