さらに稚内産珪藻土を使用した石こうボードで、調湿や消臭の性能も高められており、室内干しや生活臭対策にも配慮されている。和室や2階の室内物干しスペースなど、生活動線にも工夫が見られ、細部まで“暮らしやすさ”を意識した設計となっていた。
ReVALUEDが再販商品として強調しているのは、「保証の継承」と「選べる快適性」だ。対象住宅には初期保証の継続、新築同様の最長60年保証、リフォーム部分の補償、さらには瑕疵保険も適用される。中古住宅であっても新築同様の安心感が得られる仕組みが整えられている。
価格設定も注目に値する。今回の草津モデルではスペックを新築で建てた場合と比較して約1000万円の価格差があり、単なる「中古だから安い」という水準を超えた「価格に見合う価値」を明確に提示していた。
また、サービス面では、試行中の非対面のWeb接客システム「AIエージェント」が実用化すれば、顧客が情報収集や比較検討もスムーズに行えるようになる。オンライン上で24時間、内覧や説明対応ができる点は、現代の購買行動に合ったアプローチといえる。
今回の取材を通じて強く印象に残ったのは、「空気も商品価値になりうる」という視点。住宅性能の進展は目覚ましく、断熱/耐震に続き、“空気質”という新たな指標が加わろうとしている。全館空調やHEPA換気、珪藻土などによる“見えない快適さ”の提案は、従来の中古住宅のイメージを大きく覆すものであった。
今後、“再定義された中古住宅”がどれだけ市場に浸透していくか、注目していきたい。
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