テムザックは、管路などを走行して点検補修する多脚式ロボット「SPD-X」を開発した。さまざまな管種や管径に対応し、下水道管以外の狭小部や人が立ち入れない危険な場所でも走行する。
テムザックは2025年1月、管路などを走行し、点検や補修を行う多脚式ロボット「SPD-X」を開発したと発表した。
SPD-Xは、テムザックが下水道点検向けに2022年に開発した「SPD1」をベースとてしいる。SPD1が8本脚だったのに対し、SPD-Xは16脚を備えた。
3Dシミュレーターを用いた管内堆積物や障害物への対応制御を実施した上で、実際に土などの堆積物や段差を乗り越えるテストを実施して開発した。
堆積物や段差乗り越えなどの走行安定性が大幅に向上し、さまざまな管種や管径に対応できる。下水道管以外の狭小部や、人が立ち入れない危険な場所での走行にも使用できる。走行方式では特許も取得した。
サイズがは18×18×50センチで、重さは9.1キロ。時速0.3キロで移動する。平地や直径200ミリ以上の管路で走行可能で、脚の変更などによりさらなる拡張できる)。1230万画素の360度カメラを備えており、ゲームパッドで遠隔操作できる。
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